「リレーショナル・データベース管理システム」 (RDBMS) は、データの格納と検索を行うシステムで、データは相互に関係するテーブルに格納されています。
リレーショナル・データベース管理システムは、次の要素で構成されています。
データベース データはデータベース内に格納されます。このマニュアルでは、データベースは次のように示します。
SQL Anywhere データベースは、通常は拡張子 .db が付いた 1 つのファイルです。Ultra Light データベースも、通常は拡張子 .udb が付いた 1 つのファイルです。SQL Anywhere には、ユーザが操作できるサンプル・データベースが SQL Anywhere サンプル・ディレクトリに含まれています。このデータベースは、samples-dir\demo.db です。
samples-dir のデフォルト・ロケーションについては、サンプル・ディレクトリを参照してください。
データベース・サーバ データベース・サーバが、データベースを管理します。データベースには、常にデータベース・サーバ経由でアクセスされます。
データベース・サーバを使用すると、クライアント・アプリケーションのデータベースへのアクセスや、コマンドの処理を安全に効率良く実行できます。データベースを管理するのは、一度に 1 つのサーバだけです。ただし、SQL Anywhere データベース・サーバは、一度に複数のデータベースを管理できます。
このマニュアルでは、データベース・サーバは次のように示します。
SQL Anywhere には、「パーソナル・サーバ」と「ネットワーク・サーバ」の 2 つのデータベース・サーバがあります。どちらのサーバも同じクエリ処理やその他の内部オペレーションを提供しており、唯一の違いは、サーバが受け入れる接続の数と種類です。
パーソナル・サーバが同じコンピュータ上で稼働するアプリケーションやユーザから受け入れることができる同時接続数は、最大 10 までです。このサーバは、同一コンピュータを使用するシングルユーザ向けです。
これに対して、ネットワーク・サーバは、ネットワーク経由のクライアント/サーバ通信をサポートしているマルチユーザおよびマルチコンピュータ向けです。最大接続数は、ライセンス契約に応じて異なります。
2 種類の SQL Anywhere データベース・サーバを参照してください。
Ultra Light ランタイム・ライブラリ Ultra Light では、データベース・サーバによく見られるデータベース管理システムはインプロセス・ランタイム・ライブラリとして実装されます。ランタイム・ライブラリとアプリケーションは、同じプロセスの一部です。
プログラミング・インタフェース アプリケーションは、ODBC、JDBC、OLE DB、ADO.NET、Embedded SQL などのプログラミング・インタフェースを通じてデータベース・サーバと通信します。
SQL Anywhere と Ultra Light でサポートされているプログラミング・インタフェースの完全なリストについては、プログラミング・インタフェースを参照してください。
各プログラミング・インタフェースは、データベースと通信するための一連の関数呼び出しライブラリを提供します。ODBC と JDBC の場合、ライブラリは通常「ドライバ」と呼ばれます。通常、ライブラリは UNIX オペレーティング・システム上では共有ライブラリとして、また Windows オペレーティング・システム上ではダイナミック・リンク・ライブラリ (DLL) として提供されます。
このマニュアルの図表では、プログラミング・インタフェースは次のように示します。
クライアント・アプリケーション クライアント・アプリケーションは、プログラミング・インタフェースの 1 つを使用してデータベース・サーバと通信します。
Sybase PowerBuilder などの RAD (rapid application development) ツールを使用してアプリケーションを開発する場合、そのツールによってデータベース・サーバと通信するための独自の方法が提供されていて、言語インタフェースの細かい機能をユーザが意識することはありません。しかし、どのアプリケーションも、サポートされているインタフェースの 1 つを使用します。
このマニュアルの図表では、クライアント・アプリケーションは次のように示します。
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