XML ファイルから新しいデータベースまたは既存のデータベースにデータをロードします。
ulload -c "connection-string" [ options ] xml-file
オプション | 説明 |
---|---|
-a |
データとスキーマの定義を既存のデータベースに追加します。 Palm OS 用の既存のレコードベースのデータベース (拡張子が .pdb のデータベース) にデータを追加する場合は、-p オプションを使用しないでください。 |
-c "connection-string" | 必須。connection-string の DBF パラメータまたは file_name パラメータで指定するデータベースに接続します。ユーザ ID とパスワードの両方を指定しなかった場合は、デフォルトの UID DBA と PWD sql が使用されます。 |
-d | データだけをロードし、XML ファイル入力内のスキーマのメタデータは無視します。 |
-f directory | ロードする追加データを含むファイルが格納されているディレクトリを設定します。ulunload の -f オプションの説明 (Ultra Light データベースのアンロード・ユーティリティ (ulunload)) を参照してください。 |
-g ID |
初期データベース ID を、指定する INTEGER 値に設定します。この値は、データベースでグローバル・オートインクリメント・カラムがあるすべての新しいローに使用されます。データベースでは、この基本値を使用して、追加する各ローかカラムまたはその両方に関連付けられる ID がオートインクリメントされます。 アプリケーションを配備するときには、Mobile Link サーバとの同期のために、各データベースに異なる ID 番号を割り当てる必要があります。 |
-I | 挿入されたローを次の同期時にアップロードします。デフォルトでは、このユーティリティによって挿入されたローは、同期時にアップロードされません。 |
-n | スキーマのメタデータだけをロードし、XML ファイル入力内のデータは無視します。 |
-o [ extended-options ] |
Ultra Light データベースの作成パラメータのリストをセミコロンで区切って指定します。Ultra Light で使用するデータベース作成パラメータの選択を参照してください。 |
-oa | データベースが Ultra Light の旧バージョンで作成されたことをプロセスが識別した場合、そのプロセスをキャンセルします。 |
-ol | 利用可能なデータベースの作成パラメータをリストして終了します。Ultra Light で使用するデータベース作成パラメータの選択を参照してください。 |
-onerror behavior |
XML ファイルからデータを読み出し中にエラーが起こった場合の事象を制御します。behavior には次のいずれかの値を指定できます。
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-or |
読み込み専用モードでデータベースを開きます。Ultra Light によって、元のファイルのコピーが作成され、このコピーを使用して、データベースを変更しないでスクリプトがテストされます。コピーされたファイルの変更内容は終了時に破棄されます。 すでに Windows Mobile デバイスに配備されているデータベースにデスクトップから直接接続している場合は、このオプションはサポートされません。 |
-ou | Ultra Light の旧リリース・バージョンで作成されたデータベースをアップグレードします。 |
-p creator-ID |
Palm OS で、データベースをレコード・ストアにインストールする場合に必要です。指定する Ultra Light クライアント・アプリケーションの 4 文字の creator-ID でデータベースを作成します。VFS ストアにデータベースを配備している場合は、このオプションを使用しないでください。 Palm OS 用の既存のレコードベースのデータベース (拡張子が .pdb のデータベース) にデータを追加する場合は、-a オプションと同時にこのオプションを使用しないでください。 |
-q | ユーティリティをクワイエット・モードで実行するように設定します。情報のバナー、バージョン番号、ステータス・メッセージが非表示になります。エラー・メッセージは引き続き表示されます。 |
-s file | データベースのロードに使用された SQL 文を、指定する file に記録します。 |
-t file | 信頼できるルート証明書を含むファイルを指定します。この証明書は、サーバ認証に必要です。 |
-v | 冗長メッセージを表示します。 |
-y | 確認メッセージを表示しないでデータベース・ファイルを上書きします。このオプションは、ulload を使用して新しいデータベースを作成する場合にのみ適用されます。 |
xml-file | データのロード元の XML ファイルの名前を指定します。 |
ulload ユーティリティは、ulunload、ulunloadold、または ulxml (Ultra Light バージョン 8 と 9) で生成された入力 XML ファイルを取得します。ulunload とこのユーティリティを同時に使用すると、データベースを再構築できます。データベースを再構築するもう 1 つの手段としては、ulunload を使用して SQL 文を生成し、DBISQL を使用して新しいデータベースに読み込む方法があります。
XML ファイルには、スキーマのメタデータかデータベース・データのメタデータまたはその両方が含まれている可能性があります。-d を使用すると、スキーマのメタデータは無視され、データのみが .udb ファイルに追加されます。-n を使用すると、データとメタデータが無視され、スキーマのみが .udb ファイルに追加されます。
コマンド・ラインでオプションを設定するか、証明書を指定すると、ulload で処理される xml-file 内の設定より優先されます。
ulload ユーティリティは、XML の読み込み時にデータベースに同期プロファイルをリストアします。
このユーティリティはエラー・コードを返します。0 以外の値は処理に失敗したことを示します。
デスクトップに作成された Palm のデータベースは .pdb 拡張子で識別できる必要があります。ただし、データベースをデバイスに配備すると、拡張子は削除されます。ファイル名形式の詳細については、Palm OSを参照してください。
ターゲットが VFS ボリュームの場合、Palm Install Tool を使用して Ultra Light データベースを配備することはできません。代わりに、カード・リーダなどのツールを使用してメディアに直接データベースをコピーする必要があります。
新しい Ultra Light データベース・ファイル sample.udb を作成し、sample.xml 内のデータをロードします。
ulload -c DBF=sample.udb sample.xml |
sample.xml から既存のデータベース sample.udb にデータをロードし、エラーが発生した場合はプロンプトを表示します。
ulload -d -c DBF=sample.udb -onerror prompt sample.xml |
test_data.xml というファイルから、Ultra Light によって作成される sample.udb というデータベースのコピーに XML をロードします。変更内容は終了時に破棄します。このファイルで、XML データにエラーがないかどうかを確認し、エラーがあった場合は修正できます。データが正常にロードされたら、-or オプションを指定しないでコマンドを実行し、XML の更新内容を保持できます。
ulload -or -c DBF=sample.udb -a test_data.xml |
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