データベース・ページや他のサーバ情報をキャッシュするために予約される初期メモリを設定します。
{ dbsrv11 | dbeng11 } -c { size[ k | m | g | p ] } ...
すべてのオペレーティング・システムとデータベース・サーバ
データベース・サーバ・キャッシュで使用できるキャッシュ・メモリの量は、パフォーマンスを制御する主要な要因の 1 つになります。初期のキャッシュ・メモリ量は、-c サーバ・オプションを使用して設定できます。サーバ用のキャッシュ・メモリが大きければ大きいほど、パフォーマンスは向上します。
size には、メモリ容量をバイト単位で指定します。単位をキロバイト、メガバイト、またはギガバイトで指定するには、それぞれ k、m、g のいずれかを使用してください。
単位 p は、物理システム・メモリと非 AWE の最大キャッシュ・サイズのうち、いずれか小さい方のパーセンテージを表します。非 AWE の最大キャッシュ・サイズは、オペレーティング・システムによって異なります。次に例を示します。
2.8 GB − Windows 32 ビット Advanced Server、Enterprise Server、Datacenter Server、Vista
3.8 GB − Windows x64 Edition 上の 32 ビット・データベース・サーバ
1.8 GB − その他すべての 32 ビット・システム
Windows Mobile の場合、p オプションは使用可能な物理メモリのパーセンテージを表します
p を使用すると、引数はパーセンテージを表します。p の代わりに % も使用できますが、UNIX 以外のオペレーティング・システムではほとんどの場合 % を環境変数のエスケープ文字として使用するため、% 文字をエスケープする必要があります。初期キャッシュ・サイズを物理システム・メモリの 50 % に設定するには、次のコマンドを使用します。
dbeng11 -c 50%% ... |
UNIX オペレーティング・システムでは、キャッシュ・サイズは次のうちいずれか小さい方に設定されます。
-c の後に指定された値
(使用可能なメモリ - 5 MB) の 95%
Windows Mobile では、キャッシュ・サイズは次のうちいずれか小さい方に設定されます。
-c の後に指定された値
(使用可能なメモリ - 2 MB) の 95%
-c オプションを指定しないと、初期キャッシュ・メモリの割り当てサイズが次のように計算されます。
各オペレーティング・システムの、デフォルトのキャッシュ・サイズを使用します。
Windows Mobile 600 KB
Windows 2 MB
UNIX 8 MB
ランタイムの最小デフォルト・キャッシュ・サイズを計算します。キャッシュ・サイズは、次のうち小さい方の数値になります。
コンピュータの物理メモリの 25%
コマンド・ラインで指定されたメイン・データベース・ファイルの合計サイズ。メイン・データベース・ファイル以外の追加の DB 領域は、この計算の対象とはなりません。ファイルを指定しないと、この値は 0 になります。
計算された 2 つの値のうち、大きい方のサイズが割り当てられます。
データベースを暗号化している場合は、キャッシュ・サイズを大きくすることもできます。また、動的なキャッシュ・サイズの変更 (-ca オプション) を使用している場合は、使用されるキャッシュ・サイズが使用可能なメモリのサイズによって制限されることがあります。
キャッシュ・サイズの拡大を参照してください。
データベース・サーバ・メッセージ・ウィンドウには起動時のキャッシュ・サイズが表示されます。また、次の文を使用して現在のキャッシュ・サイズを取得することもできます。
SELECT PROPERTY( 'CacheSize' ); |
次の例 (すべて 1 行で入力) は、myserver という名前のサーバをキャッシュ・サイズ 3 MB で起動し、サンプル・データベースをロードします。
dbeng11 -c 3m -n myserver "samples-dir\demo.db" |
samples-dir の詳細については、サンプル・ディレクトリを参照してください。
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