Embedded SQL 接続のパフォーマンスに関する情報を取得するには、ping ユーティリティ (dbping) を使用し、-s または -st オプションを指定します。次の統計値が収集されます。
統計情報 | 説明 |
---|---|
DBLib の接続と切断 | DBLib の接続および切断を 1 回実行する時間。ODBC などの他のインタフェースを使用した接続および切断は、接続の完了に必要な要求が多く、パフォーマンスは DBLib より低くなるのが一般的です。 |
簡単な要求の往復時間 | クライアントからサーバに要求を送信するのにかかる時間とサーバからクライアントに応答を送信するのにかかる時間との和。往復時間は平均遅延時間の 2 倍になります。 |
送信スループット | dbping からデータベース・サーバへの反復ごとに 100 KB のデータを転送する場合のスループット。 |
受信スループット | データベース・サーバから dbping への反復ごとに 100 KB のデータを転送する場合のスループット。 |
往復時間が長く、スループットが高いネットワークの場合、往復時間が長いために、レポートされるスループットはネットワークの実際のスループットより低くなります。通信圧縮によりパフォーマンスが向上するかどうかを確認するには、dbping -s を使用すると便利です。パフォーマンス統計は概算値であり、クライアント・コンピュータとサーバ・コンピュータの両方がアイドル状態である方が統計値の精度は高くなります。通信圧縮を使用すると、送信されるデータは元のサイズの約 25% に圧縮されます。
dbping -s コマンドからの出力例を次に示します。実行した dbping コマンドは dbping -s -c "UID=DBA;PWD=sql;ENG=sampleserver;LINKS=TCPIP"
です。
SQL Anywhere Server ping ユーティリティ バージョン 11.0.1.1658 SQL Anywhere 11.0.1.1657 サーバ "sampleserver" とデータベース "sample" にアドレス 10.25.107.108 で接続しました。パフォーマンス統計 数値 合計時間 平均 ---------------------------- -------------- ---------- ------------ DBLib の接続と切断 175 回 1024 ミリ秒 5 ミリ秒 単純要求のラウンド・トリップ 2050 要求 1024 ミリ秒 <1 ミリ秒 送信スループット 7600 KB 1024 ミリ秒 7421 KB/秒 受信スループット 10100 KB 1024 ミリ秒 9863 KB/秒 データベースへの ping が成功しました。 |
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