「フル・バックアップ」では、データベース・ファイルとトランザクション・ログの両方をバックアップします。フル・バックアップを実行するには、BACKUP 権限または REMOTE DBA 権限が必要です。

♦  フル・バックアップを作成するには、次の手順に従います (概要)。

1. 妥当性検査を実行して、データベースが壊れていないことを確認します。妥当性検査には、検証ユーティリティまたは sa_validate ストアド・プロシージャを使用します。データベースの検証を参照してください。

2. データベース・ファイルとトランザクション・ログのバックアップをとります。

   バックアップ操作の実行方法については、次の項を参照してください。

   • サーバ側バックアップの作成
   • クライアント側バックアップの作成
   • バックアップを作成し、元のトランザクション・ログを削除する
   • バックアップを作成し、元のトランザクション・ログの名前を変更する

最も単純なバックアップの種類は、データベース・ファイルとトランザクション・ログ (任意) のコピーをそれぞれ別のファイルとして作成するイメージ・バックアップです。イメージ・バックアップでは、データベース・ファイルとトランザクション・ログのコピーが作成され、トランザクション・ログはトランケートまたは置換されずそのまま残されます。すべてのバックアップにおいて、データベース・ファイルは所定の場所に格納されたままです。この種類のフル・バックアップを次の図で説明します。

参照

• インクリメンタル・バックアップ
• バックアップの種類