バックアップ・ユーティリティ (dbbackup) を使用して -s オプションを指定するか、BACKUP DATABASE 文を使用して、サーバ側のイメージ・バックアップを実行すると、データベースの並列バックアップが実行されます。並列バックアップは、物理デバイスレベルの並列処理を使用して、バックアップ操作の完了に必要な総時間を節約します。並列バックアップは、Windows Mobile ではサポートされていません。
データベース・サーバは、データベース・ファイルが保存されている各ドライブについてリーダ・スレッドを作成します。ライタ・スレッドは、バックアップ・ディレクトリが存在するバックアップ先ドライブ用に作成されます。リーダとライタを別々に使用することで、I/O 処理が順次的にではなく並列に実行されます。
並列バックアップのパフォーマンスは、システムで最も低速なコンポーネントによって制限されます。これは通常は物理ディスクですが、I/O コントローラやシステム・バスなど、他のコンポーネントの場合もあります。これらの各コンポーネントのデータ転送レートには上限があります。
BACKUP DATABASE 文とバックアップ・ユーティリティ (dbbackup) には、並列バックアップの動作を設定できるよう次のオプションが用意されています。
チェックポイント・ログをコピーするタイミングと方法
データベース・サーバから dbbackup へのデータ転送時に使用できる最大ページ数 (dbbackup の使用時のみ使用可)
ライタの追加 (BACKUP 文の場合のみ)
バックアップは、必ず別の物理ドライブに作成してください。これにより、I/O 並列処理によるパフォーマンス改善が実現され、ハードウェア障害が発生したときのデータの安全性が向上します。
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