デフォルトでは、トランザクション・ログ・ファイルのバックアップ・コピーには、オンライン・ファイルと同じ名前が付けられます。バックアップを実行するたびに、バックアップ・コピーに別の名前または場所を割り当てるか、次のバックアップが終了する前にバックアップ・コピーを移動する必要があります。
繰り返し可能なインクリメンタル・バックアップ・コマンドを作成するには、トランザクション・ログのバックアップ・コピーの名前を変更します。
BACKUP 文内に MATCH キーワードを使用します。たとえば、次の文では、トランザクション・ログのインクリメンタル・バックアップをディレクトリ c:\backup に作成します。トランザクション・ログのバックアップ・コピーには、YYMMDDxx.log 形式の名前が付きます。YYMMDD は日付、xx は AA から始まるカウンタです。
BACKUP DATABASE DIRECTORY 'c:\\backup' TRANSACTION LOG ONLY TRANSACTION LOG RENAME MATCH; |
dbbackup に -n オプションを指定します。たとえば、次のコマンドでは、サンプル・データベースのインクリメンタル・バックアップを作成し、トランザクション・ログのバックアップ・コピーの名前を変更します。
dbbackup -c "UID=DBA;PWD=sql;DBN=demo" -r -t -n c:\backup |
トランザクション・ログのバックアップ・コピーには、YYMMDDxx.log 形式の名前が付きます。YY は年、MM は月、DD は日です。xx は AA から ZZ までの英字で、1 日に何度もバックアップをする場合に値が 1 ずつ増加します。YYMMDDxx.log というファイル名は、順序付けではなく、ファイルを区別するために使用されます。
通常、この一連のバックアップ・オプションは、レプリケーションに関連するデータベースに使用します。データベース・ファイルのバックアップ・コピーとトランザクション・ログを作成するだけでなく、バックアップ時のトランザクション・ログはオフライン・ログとして、名前が変更されます。新しいトランザクション・ログは、バックアップ時と同じログ名になります。
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