ここでは、失ったファイルがデータベースだけである場合にメディア障害からリカバリする手順について説明します。
現在のトランザクション・ログの追加バックアップ・コピーを作成します。データベース・ファイルが使用できないので、最後のバックアップ後に行われた変更の記録は、唯一トランザクション・ログに含まれています。
リカバリの処理中に使用するファイルを保存する「リカバリ・ディレクトリ」を作成します。
最後のフル・バックアップのデータベース・ファイルをリカバリ・ディレクトリにコピーします。
バックアップされたトランザクション・ログに保持されているトランザクションをリカバリ・データベースに適用します。次のいずれかの方法を使用します。
各トランザクション・ログをログ・ファイルごとに日付順に手動で適用するには、次の手順に従います。
ログ・ファイルをリカバリ・ディレクトリにコピーします。
次のように、データベース・サーバをトランザクション・ログ適用 (-a) オプションを使用して起動し、トランザクション・ログを適用します。
dbeng11 database-name.db -a log-name.log |
データベース・サーバは、トランザクション・ログが適用されると自動的に停止します。
トランザクション・ログのバックアップをすべて適用したら、オンライン・トランザクション・ログをリカバリ・ディレクトリにコピーします。
オンライン・トランザクション・ログのトランザクションをリカバリ・データベースに適用します。
dbeng11 database-name.db -a log-name.log |
データベース・サーバでトランザクション・ログの正しい順序を判断して自動的に適用させるには、次の手順に従います。
オンラインおよびオフラインのトランザクション・ログ・ファイルをリカバリ・ディレクトリにコピーします。
データベース・サーバを -ad オプションを使用して起動し、トランザクション・ログのロケーションを指定します。データベース・サーバは、トランザクション・ログの正しい適用順序をログ・オフセットに基づいて判断します。
dbeng11 database-name.db -ad log-directory |
データベース・サーバは、トランザクション・ログが適用されると自動的に停止します。
リカバリ・データベースに対して妥当性検査を実行します。
データベースの検証を参照してください。
バックアップを作成します。
データベース・ファイルを運用ディレクトリに移します。
運用データベースにアクセスできることをユーザに通知します。
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