SQL Anywhere では、環境変数にさまざまな情報を登録しています。設定しなければならない環境変数は、状況によって異なります。
SQL Anywhereサーバの場合、特定のサーバに設定された環境変数を参照するには、サーバを起動するときに -ze オプションを指定します。-ze オプションを参照してください。
SQL Anywhere のインストーラによって、コンピュータのプロパティに環境変数 PATH と SQLANY11 が作成されます。既存する場合は、変更されます。SQL Anywhere をインストールしたら、コンピュータを再起動して、これらの環境変数を反映する必要があります。
その他の環境変数は、コンピュータのプロパティを変更して設定できます。また、SET コマンドを使用してコマンド・プロンプトやバッチ・ファイルから変更することも可能です。
SQL Anywhere のインストーラによって、環境変数 DYLD_LIBRARY_PATH、ODBCINI、PATH、SQLANY11 が設定されます。再起動する必要はありません。
ターミナル・セッションは、Finder の環境変数を継承しません。ここでは、ターミナル・セッションの環境変数を設定する手順を説明します。
SQL Anywhere 11 のインストール後、システムが SQL Anywhere アプリケーションの場所を特定して実行できるように、各ユーザはシステムの環境変数を設定します。SQL Anywhere インストーラは、ユーザの環境変数に対応するために sa_config.sh と sa_config.csh という 2 つのファイルを作成します。これらのファイルは、install-dir/bin32 と install-dir/bin64 にインストールされます。各ファイルは、必要なすべてのユーザ環境変数を設定します。
名前のとおり、1 つのファイルは Bourne シェル (sh) とその派生シェル (ksh や bash など) で動作するように設計されています。もう 1 つのファイルは、C シェル (csh) とその派生シェル (tcsh など) で動作するように設計されています。
一部の文は、各バッチ・ファイルでコメント・アウトされます。システム管理者は、システムの設定に応じてこれらのファイルを編集し、コメントを削除できます。
SQL Anywhere アプリケーションは、いつくかの方法で実行できます。
sa_config ファイルに指定されている環境変数をシステム環境に追加した場合は、X-Window Server などの GUI から起動したり、ターミナル・ウィンドウでアプリケーション名を入力したりしてアプリケーションを実行できます。
sa_config ファイルのいずれかのソースを指定してある場合は、ターミナル・ウィンドウでアプリケーション名を入力することでアプリケーションを実行できます。
install-dir/bin32 と install-dir/bin64 には、SQL Anywhere アプリケーションと同じ名前のスクリプトが含まれています。これらのスクリプトは、適切な環境変数を設定してから、アプリケーションを起動します。このため、対応するスクリプトを実行することで、アプリケーションを実行できます。スクリプトを実行する前に sa_config ファイルのソースを指定する必要はありません。
ファイルの「ソースを指定する」とは、シェルの現在のインスタンスでテキスト・ファイルに含まれるコマンドを実行することを指します。これは、シェルに組み込まれたコマンドを使用することで実行できます。
Bourne シェルとその派生シェルでは、このコマンド名は .
(単一のピリオド) です。たとえば、SQL Anywhere が /opt/sqlanywhere11 にインストールされている場合、次の文を使用して sa_config.sh のソースを指定します。
. /opt/sqlanywhere11/bin32/sa_config.sh |
C シェルとその派生シェルの場合、コマンドは source
です。たとえば、SQL Anywhere が /opt/sqlanywhere11 にインストールされている場合、次の文を使用して sa_config.csh のソースを指定します。
source /opt/sqlanywhere11/bin32/sa_config.csh |
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