Click here to view and discuss this page in DocCommentXchange. In the future, you will be sent there automatically.

SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » SQL Anywhere サーバ - データベース管理 » データベースの保守 » SQL Anywhere の高可用性

 

SQL Anywhere Veritas Cluster Server エージェントの使用

別途ライセンスが必要な必須コンポーネント

SQL Anywhere Veritas Cluster Server エージェントには、別途ライセンスが必要です。別途ライセンスが必要なコンポーネントを参照してください。

「クラスタ」とは、一連のアプリケーションを実行するために連携して動くコンピュータ (「ノード」と呼ばれる) によるグループです。クラスタ上で実行されているアプリケーションに接続するクライアントは、クラスタを単一のシステムとして扱います。あるノードに障害が発生すると、クラスタ内の別のノードが、障害のあったノードが提供するサービスを自動的に引き継ぎます。クライアント側では、可用性がわずかに悪化したように見えることがありますが (残りのノードでサービスを再開するまでの時間)、ノードに障害が発生したことまではわかりません。

SQL Anywhere でクラスタリングを使用する場合、データベースまたはデータベース・サーバがクラスタ内の別のノードにフェールオーバされると、コミットされていないトランザクションはすべて失われます。また、フェールオーバが発生した場合は、クライアントはデータベースに再接続する必要があります。

SQL Anywhere ではさまざまなクラスタ環境をサポートしています。そのような環境では、クラスタ・ソフトウェアが任意のアプリケーションを自動フェールオーバの対象となる汎用リソースにすることで、高可用性が実現されます。ただし、フェールオーバできるのはデータベース・サーバ・プロセスのみで、監視プロセスや制御プロセスについては制限があります。

詳細については、[external link] http://www.sybase.com/detail?id=1034743 を参照してください。

ほとんどのクラスタ・ソフトウェアには、特定のアプリケーション用のカスタム・リソースを作成するための API が用意されています。SQL Anywhere には、Veritas Cluster Server 用のカスタム・フェールオーバ・リソースとして、SAServer と SADatabase の 2 つが用意されています。SAServer エージェントはデータベース・サーバのフェールオーバを担当し、SADatabase エージェントは個々のデータベース・ファイルのフェールオーバを担当します。エージェントは、アプリケーションに応じて、いずれか一方または両方とも使用できます。

SQL Anywhere Veritas Cluster Server エージェントを使用するには、次のようにシステムを設定する必要があります。

  • Veritas Cluster Server 4.1 以降を使用する

  • クラスタ内の各システムに SQL Anywhere を同じ構成でインストールする

  • データベース・ファイルが、クラスタ内のすべてのシステムからアクセスできる共有記憶装置に格納されている

  • ユーティリティ・データベースのパスワードが、クラスタ内のすべてのシステムで同じである

    SADatabase エージェントはユーティリティ・データベースを使用して、特定のデータベース・ファイルを起動および停止します。クラスタに属しているすべてのシステムには、同じユーティリティ・データベース・パスワードを使用する必要があります。ユーティリティ・データベースのパスワードを設定するには、データベース・サーバの起動時に -su サーバ・オプションを指定します。

    UNIX の場合、VCS エージェントは install-dir/vcsagent/saserver にインストールされます。

新しいエージェントを設定して Veritas Cluster Server に追加するには、次の 3 つの方法があります。

  1. Cluster Manager を使用する。

  2. コマンド・ライン・ユーティリティを使用する。

  3. テキスト・エディタを使用して、main.cf 設定ファイルを編集する。

ここでは、Cluster Manager を使用する手順について説明します。

使用可能なユーティリティの詳細については、『Veritas Cluster Server Administration Guide』を参照してください。

テキスト・エディタを使用して main.cf を手動で設定する場合は、main.cf ファイルを編集する前にすべての Veritas Cluster Server サービスを停止する必要があります。そうしないと、変更が反映されません。


SAServer エージェントの設定
SADatabase エージェントの設定