監視サーバは、プライマリ・サーバ選定におけるサーバ間の競合を解消します。監視サーバがないと、サーバ A の起動時にサーバ B が使用できなかった場合に、サーバ A は自身のデータベース・ファイルのコピーが最新の状態なのかを判断できません。最新ではないファイルを使用してデータベースを起動すると、もう一方のデータベースのコピーに適用されてコミットされたトランザクションが失われます。また、2 つの稼働サーバが接続を再確立した後では、もう一方のデータベースのコピーをミラーリングに使用できなくなります。
監視サーバは、起動時の競合を解消するほか、2 つのサーバが、サーバ間の通信リンクが壊れたままで引き続き実行されている場合についても対応します。監視サーバがなかった場合、どちらのサーバもデータベースの所有権を取得しようとします。この場合も、トランザクションが失われ、それぞれ互換性のないデータベースになってしまいます。監視サーバがあれば、プライマリ・サーバはデータベースの所有権が存続することを証明して、クライアントにアクセスを提供し続けることができます。プライマリ・サーバがミラーと監視サーバのどちらとも通信できなくなった場合は、シャットダウンして、どちらかに接続可能になるまで待機する必要があります。
監視サーバは、複数のミラーリング・システムの監視サーバとして機能できます。また、他のデータベースのデータベース・サーバとしても機能できます。
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