SQL Anywhere では、Windows Vista オペレーティング・システムがサポートされています。Vista で SQL Anywhere ソフトウェアを実行する場合には、次のような考慮事項があります。
Vista のセキュリティ Vista には、ユーザ・アカウント制御 (UAC) という新しいセキュリティ・モデルが採用されています。UAC はデフォルトで有効に設定され、ファイルに書き込み可能とされるプログラムの動作に影響する可能性があります (特に、コンピュータが複数のユーザをサポートしている場合)。ファイルとディレクトリを作成した場所と作成方法によって、あるユーザが作成したファイルを、他のユーザが読み込んだり、書き込むことが許可されなくなる場合があります。SQL Anywhere をデフォルトのディレクトリにインストールした場合は、複数のユーザに読み込み/書き込みアクセスを許可する必要があるファイルおよびディレクトリが適切に設定されます。
SQL Anywhere 昇格操作エージェント Vista では、UAC がアクティブな状態で実行する場合に、特定のアクションで権限の昇格が必要になります。SQL Anywhere では、次のプログラムで昇格が必要になることがあります。
次の DLL では、登録または登録の解除時に昇格が必要です。
UAC がアクティブな Vista システムでは、SQL Anywhere の昇格操作エージェントに対して昇格を確認するメッセージが表示されることがあります。このメッセージは、識別されたプログラムの実行を継続するかどうかを確認したり (管理者としてログオンしている場合)、管理者のクレデンシャルを提供するように求める (管理者以外でログオンしている場合) ため、Vista のユーザ・アカウント制御システムによって発行されるものです。
配備に関する考慮事項 プログラム dbelevate11.exe は、昇格された権限が必要な操作を実行するために SQL Anywhere コンポーネントによって内部的に使用されます。この実行プログラムは、SQL Anywhere の配備環境に含まれている必要があります。
ActiveSync のサポート Microsoft ActiveSync ユーティリティは、Vista ではサポートされていません。これは、Windows Mobile Device Center で置き換えられました。SQL Anywhere ActiveSync プロバイダ・インストール・ユーティリティを Windows Mobile Device Center で使用できます。
署名された SQL Anywhere 実行プログラム Vista での SQL Anywhere 実行プログラムは、iAnywhere Solutions, Inc. によって署名されています。
Windows サービス Vista に準拠したサービスでは、デスクトップとの対話が許可されていません。Windows Vista では、(サービス定義で [デスクトップとの対話をサービスに許可] が有効になっている場合でも) SQL Anywhere サービスはデスクトップと対話しません。SQL Anywhere データベース・サーバは、Sybase Central または dbconsole ユーティリティからモニタリングできます。SQL Anywhere コンソール・ユーティリティ (dbconsole)を参照してください。
Sybase Central を Windows Vista で実行している場合、サービスがデスクトップと対話できるオプションは無効になります。
AWE キャッシュの使用 Vista で AWE キャッシュを使用するには、データベース・サーバを管理者として実行する必要があります。AWE キャッシュを使用して昇格していないデータベース・サーバを起動すると、AWE を使用できるように管理者としてデータベース・サーバを実行するように要求する警告が表示されます。-cw サーバ・オプションを参照してください。
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