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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » SQL Anywhere サーバ - データベース管理 » データベースの起動とデータベースへの接続 » SQL Anywhere データベース接続 » SQL Anywhere データベース接続の例

 

組み込みデータベースへの接続

「組み込みデータベース」は、単一アプリケーションで使用するために設計されており、アプリケーションと同じコンピュータ上で稼働し、通常はユーザから隠されています。

アプリケーションが組み込みデータベースを使用する場合、アプリケーションの接続時には、通常、パーソナル・サーバは動作していません。データベースを起動するには、接続文字列を使用し、接続文字列の DatabaseFile (DBF) パラメータでデータベース・ファイルを指定します。

自動的に起動するデータベースのクエリのパフォーマンスを向上するには、ユーザがすぐに接続しない場合でも、データベースをできるだけ早く起動します。このようにすることで、データベースに対してクエリが実行される前にキャッシュの準備が完了します。キャッシュ・ウォーミングの使用を参照してください。

DBF 接続パラメータの使用

DBF 接続パラメータは、使用するデータベース・ファイルを指定します。データベース・ファイルはデフォルトのサーバに自動的にロードされます。実行中のサーバがない場合は、サーバが起動されます。

データベースへの接続がなくなったら (通常は接続を開始したアプリケーションが切断したら)、データベースはアンロードされます。接続によりサーバが起動された場合は、データベースのアンロードと同時にデータベース・サーバは停止されます。

次の例では、サンプル・データベースを組み込みデータベースとしてロードしています。

DBF=samples-dir\demo.db
UID=DBA
PWD=sql

samples-dir の詳細については、サンプル・ディレクトリを参照してください。

ENG 接続パラメータの使用

組み込みデータベースを使用する場合は、ServerName (ENG) 接続パラメータを使用することをおすすめします。これにより、同じコンピュータ上で SQL Anywhere データベース・サーバを実行している別のアプリケーションが存在する場合でも、データベースが適切なデータベース・サーバに接続されます。

StartLine [START] 接続パラメータの使用

次の接続パラメータは、組み込みデータベースとしてサンプル・データベースが開始されるのをカスタマイズする方法を示しています。これは、キャッシュ・サイズなどのオプションを使用する場合に便利です。

START=dbeng11 -c 8M
DBF=samples-dir\demo.db
UID=DBA
PWD=sql

接続パラメータには、サーバの起動方法に影響を与えるものが多数存在します。StartLine (START) 接続パラメータで対応するサーバ・オプションを使用するのではなく、次の接続パラメータを使用することをおすすめします。

ELEVATE 接続パラメータの使用

Windows Vista でデータベース・サーバを自動的に起動する場合は、自動的に起動されるデータベース・サーバの実行プログラムが昇格するよう、接続文字列で ELEVATE=YES を指定する必要があります。Windows Vista では、昇格されたデータベース・サーバのみが AWE メモリを使用したり、管理者ユーザとしてプロシージャを呼び出したりできます。

参照