国際化とは、ソフトウェアの指定言語やソフトウェアを実行しているオペレーティング・システムに関係なく、ソフトウェアが各種言語とそれに適した文字セットに対処できるようにすることです。SQL Anywhere は完全に国際化に対応しています。次に、要求されたり使用されたりすることが多い機能について説明します。
Unicode のサポート SQL Anywhere の Unicode サポートは次のとおりです。
クライアントでは、ODBC、OLE DB、ADO.NET、JDBC の SQL Anywhere クライアント・ライブラリの UTF-16 をサポートしています。
UTF-8 の Unicode 文字データの格納に NCHAR データ型を使用できます。
CHAR データ型では UTF-8 エンコードを使用できます。
コード・ページと文字セット SQL Anywhere データベース・サーバと関連ツールは、Windows (ANSI/ISO)、UTF-8、UNIX のコード・ページと文字セットをサポートしています。
照合 SQL Anywhere では、照合アルゴリズムとして、SQL Anywhere 照合アルゴリズム (SACA) と、International Components for Unicode (ICU) を使用した Unicode 照合アルゴリズム (UCA) の 2 つをサポートしています。
ICU の詳細については、ICU とは何か、いつ必要になるかを参照してください。
SACA を使用すると、ソートが高速、簡潔、実用的になりますが、言語的な正確さが低下します。UCA を使用すると、言語的な処理は正確になりますが、記憶領域の要件と実行時間が多少増加します。照合の知識を参照してください。
高度なソートおよび比較機能として、SQL Anywhere には SORTKEY および COMPARE 関数が用意されています。これらの関数は、辞書や電話帳並みに言語的に高度なソート機能を実現します。必要に応じて、大文字小文字とアクセント記号を区別しないソートや比較ができます。SORTKEY 関数 [文字列]とCOMPARE 関数 [文字列]を参照してください。
SQL Anywhere には、文字カラムで SORTKEY ベースのソートを自動的に使用する設計機能も用意されています。sort_collation データベース・オプションを使用すると、文字カラムに ORDER BY が指定されたときに使用されるソート順序を指定できます。文字カラムのソート・キーの格納に計算カラムも使用できるので、ORDER BY が指定されるたびに計算カラムを計算する必要はありません。sort_collation オプション [データベース]を参照してください。
文字セット変換 SQL Anywhere では、サーバ・システムとクライアント・システムとの間でデータの文字セット・エンコードが変換され、複数の異なる文字セットを使用している環境でもデータの整合性が維持されます。文字セット変換を参照してください。
識別子 SQL Anywhere では、ほとんどのシングルバイト文字やマルチバイト文字を含む識別子を引用符で囲まなくても使用できます。例外は、スペースや句読表記記号です。
通貨 通貨記号は、ユーロ記号も含めて、ソートの対象になります。SQL Anywhere では、通貨の書式サポートはありません。
日付と時刻のフォーマット SQL Anywhere では太陽暦を採用し、日付と時刻の設定用にさまざまなフォーマットを用意しています。カスタム・フォーマットは、date_format、time_format、timestamp_format の各データベース・オプションを使用して実現できます。date_format と timestamp_format オプションのデフォルトは、ISO 互換の日付形式 YYYY-MM-DD です。SQL Anywhere には CONVERT 関数が用意されており、日付と時刻の出力フォーマットを一般的な各種フォーマットに変換できます。次の項を参照してください。
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