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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » SQL Anywhere サーバ - データベース管理 » データベースの設定 » ファイル・ロケーションとインストール設定

 

SQL Anywhere のファイル検索方法

クライアント・ライブラリとデータベース・サーバは、主に次の 2 つの理由からファイルを検索する必要があります。

  • SQL Anywhere を実行するためには、DLL と初期化ファイルが必要です。不正な DLL が検索されると、バージョン・ミスマッチ・エラーが発生する可能性があります。

  • INSTALL JAVA や LOAD TABLE など、SQL 文で指定して、ランタイムに検索する必要があるものがあります。

ファイル名を使用する SQL 文の例は次のとおりです。

  • INSTALL JAVA 文   Java クラスを保存するファイル名です。

  • LOAD TABLE 文と UNLOAD TABLE 文   データがロードまたはアンロードされるファイル名です。

  • CREATE DATABASE 文   この文と、ファイルを作成できる同様の文には、ファイル名が必要です。

SQL Anywhere は簡易アルゴリズムを使用してファイルを検索する場合があります。それ以外の場合、より広範囲の検索が行われます。

簡単なファイル検索

多くの SQL 文 (LOAD TABLE や CREATE DATABASE など) では、ファイル名はデータベース・サーバの現在作業中のディレクトリに対する相対名として解釈されます。

また、データベース・サーバが起動され、データベース・ファイル名 (DatabaseFile (DBF) パラメータ) が提供されると、パスは現在作業中のディレクトリに対する相対名として解釈されます。

Windows での広範囲なファイル検索

Windows では、データベース・サーバと管理ユーティリティを含む SQL Anywhere プログラムは、DLL や共有ライブラリなど、必要なファイルをより広範囲に検索できます。この場合、SQL Anywhere プログラムは次の順番でファイルを検索します。

  1. モジュールのディレクトリ (プログラムの実行ファイルまたはライブラリ・ファイルがあるディレクトリ)。

  2. 実行プログラム・ディレクトリ (プログラムの実行ファイルまたはライブラリがあるディレクトリ)。

  3. インストール・パス (SQL Anywhere インストール・ディレクトリ install-dir)。install-dir は SQLANY11 環境変数 (定義されている場合) で指定された単一のディレクトリです。

  4. パスなし (現在の作業ディレクトリ)。

  5. ロケーション・レジストリ・エントリ。

  6. システムに応じたディレクトリ。このディレクトリには、一般的なオペレーティング・システム・ファイルが格納されているディレクトリが含まれます。たとえば Windows では、Windows ディレクトリや Windows\system32 ディレクトリになります。

  7. PATH ディレクトリ。システム・パスとユーザ・パスのディレクトリを検索します。

注意

Windows では、前述のリストのディレクトリからの相対パスで次のパスが検索されます。

  1. .

  2. ..

  3. .\bin32..\bin32 (32 ビットのプログラムのみ)

  4. .\bin64..\bin64 (64 ビットのプログラムのみ)

  5. .\java (Java 関連のファイル)

  6. ..\java (Java 関連のファイル)

  7. .\scripts (SQL スクリプト・ファイル)

  8. ..\scripts (SQL スクリプト・ファイル)

Windows Mobile での広範囲なファイル検索

Windows Mobile では、データベース・サーバと管理ユーティリティを含む SQL Anywhere プログラムは、DLL や共有ライブラリなど、必要なファイルをより広範囲に検索できます。この場合、SQL Anywhere プログラムは次の順番でファイルを検索します。

  1. モジュールのディレクトリ (プログラムの実行ファイルまたはライブラリ・ファイルがあるディレクトリ)。

  2. 実行プログラム・ディレクトリ (プログラムの実行ファイルまたはライブラリがあるディレクトリ)。

  3. パスなし (現在の作業ディレクトリ)。

  4. ロケーション・レジストリ・エントリ。

  5. システムに応じたディレクトリ。これには、Windows など、一般的なオペレーティング・システム・ファイルがあるディレクトリが含まれます。

注意

Windows Mobile では、前述のリストのディレクトリからの相対パスで次のパスが検索されます。

  1. .

  2. ..

  3. .\bin32

  4. ..\bin32

  5. .\java (Java 関連のファイル)

  6. ..\java (Java 関連のファイル)

  7. .\scripts (SQL スクリプト・ファイル)

  8. ..\scripts (SQL スクリプト・ファイル)

UNIX での広範囲なファイル検索

UNIX では、データベース・サーバと管理ユーティリティを含む SQL Anywhere プログラムは、DLL や共有ライブラリなど、必要なファイルをより広範囲に検索できます。この場合、SQL Anywhere プログラムは次の順番でファイルを検索します。

  1. 実行プログラムのパス (判別できる場合)。

  2. インストール・パス (SQL Anywhere インストール・ディレクトリ install-dir)。install-dir は SQLANY11 環境変数 (定義されている場合) で指定された単一のディレクトリです。

  3. パスなし (現在の作業ディレクトリ)。

  4. PATH 環境変数。

  5. LIBPATH 環境変数

    • LD_LIBRARY_PATH (Linux と Solaris)
    • LD_LIBRARY_PATH と SHLIB_PATH (HP-UX)
    • LIBPATH (AIX)
    • DYLD_LIBRARY_PATH (Mac OS X)
注意

UNIX では、前述のリストのディレクトリからの相対パスで次のパスが検索されます。

  1. .

  2. ..

  3. ./bin32../bin32 (32 ビットのプログラムのみ)

  4. ./bin64../bin64 (64 ビットのプログラムのみ)

  5. ./lib32../lib32 (32 ビットのプログラムのライブラリ・ファイルのみ)

  6. ./lib64../lib64 (64 ビットのプログラムのライブラリ・ファイルのみ)

  7. ./java (Java 関連のファイル)

  8. ../java (Java 関連のファイル)

  9. ./scripts (SQL スクリプト・ファイル)

  10. ../scripts (SQL スクリプト・ファイル)

  11. ./res (.res ファイル)

  12. ../res (.res ファイル)

  13. ./tix (.tix ファイル)

  14. ../tix (.tix ファイル)