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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » SQL Anywhere サーバ - データベース管理 » データベースの起動とデータベースへの接続 » クライアント/サーバ通信 » TCP/IP プロトコルの使用

 

ファイアウォール経由の接続

クライアント・アプリケーションがファイアウォールの片側にあり、サーバがもう片側にある場合は、接続が制限されます。ファイアウォール・ソフトウェアは、ネットワーク・ポートに従って、ネットワーク・パケットをフィルタリングします。また通常は、UDP パケットはファイアウォールを通過できません。

ファイアウォール経由で接続する場合は、アプリケーションの接続文字列の CommLinks (LINKS) 接続パラメータで一連のプロトコル・オプションを使用してください。

  • Host   このパラメータには、データベース・サーバを実行しているホスト名を設定します。IP と短縮してもかまいません。

  • ServerPort   データベース・サーバがデフォルト・ポート 2638 を使用していない場合、使用しているポートを指定します。Port と短縮してもかまいません。

  • ClientPort   このパラメータには、使用するクライアント・アプリケーションで有効な範囲の値を設定します。Cport と短縮してもかまいません。このオプションは、ファイアウォールの設定によっては必要でない場合があります。

  • DoBroadcast=NONE   サーバに接続するときに UDP が使用されないようにするには、このパラメータを設定します。

ファイアウォールは、SQL Anywhere サーバのアドレスとすべての SQL Anywhere クライアントのアドレスとの間の TCP/IP トラフィックを許可するように設定します。SQL Anywhere サーバのアドレスは、SQL Anywhere サーバを実行中のコンピュータの IP アドレス (HOST パラメータ) と SQL Anywhere サーバの IP ポート番号 (ServerPort プロトコル・オプション、デフォルトは 2638) です。各 SQL Anywhere クライアントのアドレスは、クライアント・コンピュータの IP アドレスとクライアント IP ポートの範囲 (ClientPort プロトコル・オプション) で構成されます。設定を簡単にするために、すべてのクライアント・ポートを含めることができます。指定のクライアント・ポートのみを含める場合は、クライアント・ポートが再び利用されるまでに数分のタイムアウトがあるため、各クライアント・コンピュータからの同時接続の最大数よりも多いポート数で範囲を指定します。

ClientPort プロトコル・オプション [CPORT]を参照してください。

次の接続文字列は、クライアント・アプリケーションをポート 5050 ~ 5060 に制限します。また、サーバ・ポート 2020 を使用するアドレス myhost のコンピュータで実行されているサーバ myeng に接続します。DoBroadcast オプションを指定しているため、UDP ブロードキャストは実行されません。

ENG=myeng;LINKS=tcpip(ClientPort=5050-5060;HOST=myhost;PORT=2020;DoBroadcast=NONE)
参照