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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » SQL Anywhere サーバ - データベース管理 » データベースの保守 » バックアップとデータ・リカバリ » バックアップの内部処理

 

データベース・サーバがチェックポイントのタイミングを決定する方法

最後のチェックポイント以降の時間と作業量の増加に伴い、ダーティ・ページをディスクに書き込む優先度も増します。この優先度は、以下の要因によって決まります。

  • チェックポイントの緊急度   最後のチェックポイント以降の経過時間を、データベースのチェックポイント時間の設定に対するパーセンテージで表したものです。チェックポイント間の最大時間は、-gc サーバ・オプションまたは checkpoint_time データベース・オプションを使って分単位で設定できます。-gc を指定した場合、データベース内の checkpoint_time オプションの設定は無視されます。

  • リカバリの緊急度   データベースの障害が直ちに発生した場合のリカバリに必要な時間の推計です。システム障害が発生したときにリカバリにかける最大時間は、-gr サーバ・オプションまたは recovery_time データベース・オプションを使って分単位で設定できます。-gr を指定した場合、データベース内の recovery_time オプションの設定は無視されます。

チェックポイントとリカバリの緊急度の値は、データベース・サーバがダーティ・ページの書き込みを行うだけのアイドル時間を持てない場合にのみ重要です。チェックポイントの間隔の下限値は、recovery_time と checkpoint_time オプションの組み合わせによって決まります。recovery_time オプションの設定に従うとチェックポイントの間隔が短すぎる場合、その設定は尊重されません。

チェックポイントの頻度が高いとシステム障害からのリカバリは速くなります。しかし、データベース・エンジンがダーティ・ページを書き出す作業が増えます。

データベースの他のアクティビティがあるためにダーティ・ページ数が 0 になり、チェックポイントの緊急度が 33% 以上である場合、チェックポイントは自動的に発生します。

チェックポイントの緊急度とリカバリの緊急度の値は、チェックポイントが発生するまで増加を続け、チェックポイントが発生すると 0 に戻ります。

参照