SQL Anywhere モニタは、SQL Anywhere データベースや Mobile Link サーバの正常性や可用性に関する情報を示す Web ブラウザベースの管理ツールで、単に「モニタ」とも呼ばれます。
この章では、モニタを使用して SQL Anywhere データベースに関するメトリックを収集する方法について説明します。Mobile Link サーバにモニタを使用する方法については、Mobile Link 用 SQL Anywhere モニタを参照してください。
モニタには次の機能があります。
データの常時収集 SQL Anywhere 11 に対応している他の多くの管理ツールとは異なり、モニタはユーザが Web ブラウザでログインしていない時も含めてメトリックを常時収集します。また、シャットダウンされるまでメトリックの収集を続けます。
電子メールによる警告の通知 メトリックを収集すると、収集したメトリックを検証し、データベースの異常を示す状況を検出した場合に、警告の電子メールを送信します。
ブラウザベースのインタフェース モニタは Web ブラウザを使用していつでも接続可能で、収集された警告やメトリックを表示できます。
複数のデータベースや Mobile Link サーバのモニタリング 1 つのツールで、同一または異なるコンピュータで実行されている SQL Anywhere データベースと Mobile Link サーバを同時にモニタリングできます。
Mobile Link サーバのモニタリングについては、Mobile Link 用 SQL Anywhere モニタを参照してください。
パフォーマンスへの影響を最小化 モニタリングによってパフォーマンスが低下することはないため、開発環境や運用環境でモニタを日常的に使用できます。
オペレーティング・システムに対応している Adobe Flash Player の最新バージョンがインストールされていること (推奨)。モニタには、Adobe Flash Player のバージョン 9 との下位互換性があります。適切なバージョンを確認するには、 http://www.adobe.com/jp/products/flashplayer/systemreqs/ にアクセスしてください。
Web ブラウザで JavaScript が有効になっていること。
SQL Anywhere 11.0.1 がインストールされていること。
モニタは、モニタリング対象のリソースとは別のコンピュータにインストールして実行することができます。このようにすると、その後の SQL Anywhere のアップグレードやアップデートのときにモニタのリソースと構成が上書きされません。モニタを運用環境で使用する場合は、別のコンピュータにインストールすることをおすすめします。別のコンピュータへの SQL Anywhere モニタのインストールを参照してください。
モニタを使用してメトリックを収集できる SQL Anywhere データベースと Mobile Link サーバは次のとおりです。
SQL Anywhere 9.0.2、10.0.0、10.0.1、11.0.0、11.0.1
最初の EBF 以降が適用された Mobile Link 11.0.0 と 11.0.1
1 台のコンピュータで実行できるモニタは 1 つだけです。
クエリの最適化やアプリケーションの速度の測定には使用できません。データベースやアプリケーションのパフォーマンスをチューニングするには、アプリケーション・プロファイリング・ウィザード、Sybase Central パフォーマンス・モニタ、またはWindows パフォーマンス・モニタなどのツールを使用します。
SQL Anywhere データベースに対して使用できる他の管理ツールやパフォーマンス・ツールの詳細については、次の項を参照してください。
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