SQL Anywhere は、TDS を通してアプリケーションをサービスしている場合、関連したデータベースのさまざまなオプションを自動的に設定し、オプションの値を Adaptive Server Enterprise のデフォルトの設定と互換性があるようにします。このオプションの設定は、その接続中だけの一時的なものです。オプションは、クライアント・アプリケーションによっていつでも無効にできます。
TDS を使用する接続で設定されるデータベース・オプションは、次のとおりです。
オプション | 設定値 |
---|---|
allow_nulls_by_default | Off |
ansi_blanks | On |
ansinull | Off |
chained | Off |
close_on_endtrans | Off |
date_format | YYYY-MM-DD |
date_order | MDY |
escape_character | Off |
isolation_level | 1 |
on_tsql_error | Continue |
quoted_identifier | Off |
time_format | HH:NN:SS.SSS |
timestamp_format | YYYY-MM-DD HH:NN:SS.SSS |
tsql_variables | On |
TDS 接続用のデフォルト・データベース・オプションは、システム・プロシージャ sp_tsql_environment を使用して設定されます。このプロシージャでは、以下のオプションを設定します。
SET TEMPORARY OPTION allow_nulls_by_default='Off'; SET TEMPORARY OPTION ansi_blanks='On'; SET TEMPORARY OPTION ansinull='Off'; SET TEMPORARY OPTION chained='Off'; SET TEMPORARY OPTION close_on_endtrans='Off'; SET TEMPORARY OPTION date_format='YYYY-MM-DD'; SET TEMPORARY OPTION date_order='MDY'; SET TEMPORARY OPTION escape_character='Off'; SET TEMPORARY OPTION isolation_level='1'; SET TEMPORARY OPTION on_tsql_error='Continue'; SET TEMPORARY OPTION quoted_identifier='Off'; SET TEMPORARY OPTION time_format='HH:NN:SS.SSS'; SET TEMPORARY OPTION timestamp_format='YYYY-MM-DD HH:NN:SS.SSS'; SET TEMPORARY OPTION tsql_variables='On'; |
sp_tsql_environment プロシージャは、自分で変更しないでください。このプロシージャは、システムが専用に使用します。
このプロシージャは、TDS 通信プロトコルを使用する接続についてのみ、オプションを設定します。設定される接続には、jConnect を使用する Open Client 接続や JDBC 接続があります。その他の接続 (ODBC と Embedded SQL) は、データベース用のデフォルト設定値を持っています。
TDS 接続用のオプションは、次のようにして変更できます。
目的のデータベース・オプションを設定するプロシージャを作成します。たとえば、次のようなプロシージャを使用できます。
CREATE PROCEDURE my_startup_procedure() BEGIN IF CONNECTION_PROPERTY('CommProtocol')='TDS' THEN SET TEMPORARY OPTION quoted_identifier='Off'; END IF END; |
このプロシージャの例では、デフォルト設定の quoted_identifier オプションだけを変更します。
login_procedure オプションに新しいプロシージャ名を設定します。
SET OPTION login_procedure= 'DBA.my_startup_procedure'; |
今後の接続では、このプロシージャを使用します。別のユーザ ID に対して、別のプロシージャを設定できます。
データベース・オプションの詳細については、データベース・オプションを参照してください。
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