データベース・サーバ上で起動されるすべてのデータベースを、強制的に読み込み専用にします。データベースへの変更はできません。つまり、データベース・サーバはデータベース・ファイルやトランザクション・ログ・ファイルを変更しません。
{ dbsrv11 | dbeng11 } -r ...
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コマンド・ラインでどのデータベース名よりも前にオプションを指定した場合、テンポラリ・ファイルを除くすべてのデータベース・ファイルが読み込み専用モードで開きます。あるデータベース名の後ろに -r オプションを指定した場合、そのデータベースだけが読み込み専用になります。テンポラリ・テーブルに変更を加えることはできますが、トランザクション・ログとロールバック・ログが無効化されているため、ROLLBACK を実行しても効果はありません。
変更が不可能なデータベース・ファイルの例として、CD-ROM によって配布されるデータベースがあります。このようなデータベースには読み込み専用モードでアクセスできます。
INSERT 文や DELETE 文などを使ってデータベースを変更しようとすると、SQLSTATE_READ_ONLY_DATABASE エラーが発生します。
リカバリを必要とするデータベースは、読み込み専用モードでは起動できません。たとえば、オンライン・バックアップを使って作成したデータベース・ファイルは、バックアップの開始時に開いているトランザクションがあると、読み込み専用モードで起動できません。これは、バックアップ・コピーの開始時に、これらのトランザクションがリカバリを必要とするためです。
監査がオンであるデータベースを読み込み専用モードで起動することはできません。
バックアップ・コピーの妥当性を検証する場合は、どんな方法でも変更できないように、読み込み専用モードでデータベースを実行してください。データベースの検証を参照してください。
2 つのデータベースを読み込み専用モードで開くには、次のように指定します。
dbeng11 -r database1.db database2.db |
2 つのうち最初のデータベースだけを読み込み専用モードで開くには、次のように指定します。
dbeng11 database1.db -r database2.db |
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