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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » SQL Anywhere サーバ - データベース管理 » レプリケーション » Replication Server を使用したデータのレプリケート » LTM の使用

 

レプリケーションのテーブルの設定

sp_setreplicate システム・プロシージャ、sp_setrepproc システム・プロシージャ、または ALTER TABLE 文を使用して、レプリケーションのテーブルを設定できます。テーブルは、単一の句の ALTER TABLE 文を使用し、プライマリ・データ・ソースとして識別されます。

ALTER TABLE table-name
SET REPLICATE ON;
テーブルの REPLICATE ON 設定が及ぼす影響

REPLICATE ON を設定すると、トランザクション・ログに追加の情報が入ります。テーブルで UPDATE、INSERT、または DELETE アクションがあったときは必ず入ります。この追加の情報は、必要に応じて、SQL Anywhere Replication Agent がローの完全な更新前イメージをレプリケーション用に Replication Server へ送信するときに使用されます。

テーブル内のデータの一部だけをレプリケートする必要がある場合でも、テーブルに対する変更のすべてが Replication Server に送信されます。レプリケートするデータとレプリケートしなくてよいデータを区別するのは、Replication Server です。

1 つのローを更新、挿入または削除する場合、ローの更新前イメージがそのアクションの前のローの内容であり、更新後イメージがアクションの後のローの内容となります。INSERT の場合は、更新後イメージだけが送信されます (更新前イメージは空です)。DELETE の場合は、更新後イメージが空で、更新前イメージだけ送信されます。UPDATE の場合は、更新前イメージと更新されたイメージの両方が送信されます。

次のデータ型は、レプリケーション用にサポートされます。

データ型 説明 (Open Client/Open Server タイプ)
Exact integer データ型 int、smallint、tinyint
Exact decimal データ型 decimal、numeric
Approximate numeric データ型 float (8 バイト)、real
Money データ型 money、smallmoney
文字データ型 char(n)、varchar(n)、text
日付と時刻データ型 datetime、smalldatetime
バイナリ・データ型 binary(n)、varbinary(n)、image
Bit データ型 bit
注意

SQL Anywhere は、NULL ではない、長さ 0 のデータをサポートします。ただし、長さが 0 の NULL 以外の varchar と binary データは、レプリケート・サイトに NULL としてレプリケートされます。

プライマリ・テーブルの中にサポートされないデータ型のカラムがある場合は、互換性があり、サポートされているデータ型を使用してレプリケーション定義を作成すれば、そのデータをレプリケートできます。たとえば、DOUBLE カラムをレプリケートするには、レプリケーション定義の中でそれを FLOAT と定義します。

テーブルの REPLICATE ON 設定が及ぼすその他の影響

大量に更新されたテーブルでは、レプリケーション・パフォーマンスが重大な影響を受けることがあります。レプリケーション・トラフィックに関連するパフォーマンス問題が発生したら、複写プロシージャの使用を考えてください。複写プロシージャは、個別のアクションではなく、プロシージャに対する呼び出しだけを送信するからです。

REPLICATE ON を設定すると、追加の情報がトランザクション・ログに送信されるので、このログはレプリケートしないデータベースの場合より早く大きくなります。

最少カラムのレプリケーション定義

SQL Anywhere LTM は、Replication Server のレプリケート最少カラム機能をサポートします。この機能は、Replication Server で有効になります。

レプリケート最少カラムの詳細については、Replication Server のマニュアルを参照してください。