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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » SQL Anywhere サーバ - データベース管理 » データベースの保守 » バックアップとデータ・リカバリ

 

バックアップの内部処理

この項では、バックアップ時に内部で使用されるメカニズムについて説明します。

バックアップ時の内部処理

バックアップを開始するとき、多くのユーザがデータベースを使用中である可能性があります。バックアップからデータベースをリストアする必要がある場合は、どの情報がバックアップされて、どの情報がバックアップされていないかを把握しておく必要があります。

バックアップを作成すると、データベース・サーバで次の処理が実行されます。

  1. チェックポイントを発行します。バックアップが完了するまで、これ以上チェックポイントは使用できません。

  2. フル・バックアップの場合は、データベース・ファイルのバックアップを作成します。

  3. トランザクション・ログのバックアップを作成します。

    ログの最後のページが読み込まれる前に、トランザクション・ログに記録されたすべてのオペレーションがバックアップされます。これには、バックアップの開始後に発行された命令も含まれます。

    通常、トランザクション・ログのバックアップ・コピーは、オンライン・トランザクション・ログよりも小さくなります。データベース・サーバでは、オンライン・トランザクション・ログに 64 KB 単位で領域を割り当てるので、トランザクション・ログ・ファイルのサイズには空のページも含まれるのが一般的です。しかし、空でないページだけがバックアップされます。

  4. データベースのバックアップ・イメージにマークを付けて、リカバリが必要であることを示します。この処理によって、バックアップの開始以降に実行されたオペレーションが、データベースのバックアップ・コピーの開始時に適用されます。また、チェックポイントの時点で完了していなかったオペレーションは、コミットされていなければ取り消されます。


バックアップの概要
データベース・サーバがチェックポイントのタイミングを決定する方法
トランザクション・ログの管理
並列データベース・バックアップの知識