TMP、TEMPDIR、TEMP 環境変数

SQL Anywhere テンポラリ・ファイルのロケーションを指定します。

構文

TMP=path

TMPDIR=path

TEMP=path

備考

SQL Anywhere ソフトウェアにより、各種操作に使用するテンポラリ・ファイルが作成される場合があります。テンポラリ・ファイルは、データベース・サーバが起動すると同時に作成され、データベース・サーバが停止すると消去されます。その名前が示すように、テンポラリ・ファイルとはデータベース・サーバの起動中に一時的に情報を保持するために使用されます。テンポラリ・ファイルには、セッション間にわたって維持する必要がある情報は格納されません。

テンポラリ・ファイルは、環境変数 TMP、TMPDIR、TEMP のいずれかで指定されたディレクトリに作成されます。これらの環境変数が重複指定されている場合は、TMP、TMPDIR、TEMP の中で最初に出現したものが採用されます。

SQL Anywhere サーバは、SATMP 環境変数を最初にチェックします。これが指定されていなかった場合に、上記の環境変数がチェックされます。SATMP 環境変数を参照してください。

これらの環境変数が定義されていない場合は、テンポラリ・ファイルは、サーバが現在作業中のディレクトリに配置されます。UNIX では、これらの環境変数のいずれも見つからない場合は、/tmp が使用されます。

Windows Mobile では、サーバのテンポラリ・ディレクトリとして使用するディレクトリをレジストリに指定できます。

テンポラリ・ディレクトリ値の設定については、Windows Mobile でのレジストリ設定を参照してください。

旧バージョンのソフトウェアでの共有メモリ接続の使用

SQL Anywhere バージョン 9 以前では、環境変数 ASTMP が SATMP に相当します。共有メモリを使用してバージョン 9 とバージョン 10 のソフトウェアに接続する場合は、SATMP と ASTMP 環境変数を設定して、テンポラリ・ファイルのロケーションを指定する必要があります。