「ユーティリティ・データベース」は、物理的な実体を持たない幻データベースです。この機能によって、CREATE DATABASE などのデータベース・ファイル管理文を、既存の物理データベースに接続しなくても実行できます。ユーティリティ・データベースにはデータベース・ファイルがないため、データを入れることができません。
ユーティリティ・データベースの名前は utility_db です。この名前を持つデータベースを作成または起動しようとすると、操作は失敗します。
ユーティリティ・データベースに接続してから次の文を実行すると、new.db という名前のデータベースがディレクトリ c:\temp に作成されます。
CREATE DATABASE 'c:\\temp\\new.db'; |
CREATE DATABASE 文を参照してください。
ユーティリティ・データベースを使用して、接続プロパティとサーバ・プロパティの値を取り出すこともできます。
たとえば、ユーティリティ・データベースに対して次の文を実行すると、デフォルトの照合順が返され、作成するデータベースに使用できます。
SELECT PROPERTY( 'DefaultCollation' ); |
接続プロパティとデータベース・サーバ・プロパティの詳細については、次の各項を参照してください。
次に、ユーティリティ・データベースに接続するときに実行できる文を示します。
ユーティリティ・データベースへの接続
ファイル管理文の実行に必要なパーミッションの指定
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