SQL Anywhere の Deployment ウィザードは、SQL Anywhere for Windows の 32 ビット配備に推奨されるツールです。Deployment ウィザードを使用すると、次のコンポーネントを一部またはすべて含むインストーラ・ファイルを作成できます。
ODBC などのクライアント・インタフェース
リモート・データ・アクセス、データベース・ツール、暗号化を含む SQL Anywhere サーバ
Ultra Light リレーショナル・データベース
Mobile Link サーバ、クライアント、暗号化
QAnywhere メッセージ
Interactive SQL や Sybase Central などの管理ツール
Deployment ウィザード は、64 ビットのソフトウェア・コンポーネントの配備はサポートしていません。
Deployment ウィザードを使用すると、Microsoft Windows インストーラ・パッケージ・ファイルまたは Microsoft Windows インストーラ・マージ・モジュール・ファイルを作成できます。
Microsoft Windows インストーラ・パッケージ・ファイル アプリケーションのインストールに必要な手順とデータが含まれているストレージ・ファイルです。インストーラ・パッケージ・ファイルのファイル拡張子は .msi です。
Microsoft Windows インストーラ・マージ・モジュール・ファイル 共有コンポーネントのインストールに必要なすべてのファイル、リソース、レジストリ・エントリ、セットアップ・ロジックが含まれている簡易型の Microsoft Windows インストーラ・パッケージ・ファイルです。マージ・モジュールのファイル拡張子は .msm です。
マージ・モジュールには、インストーラ・パッケージ・ファイルに含まれているいくつかの重要なデータベース・テーブルがないため、単独ではインストールできません。また、マージ・モジュールにはその他の固有のテーブルも含まれています。マージ・モジュールによって配信される情報をアプリケーションとともにインストールするには、最初にモジュールをアプリケーションのインストーラ・パッケージ (.msi) ファイルにマージしてください。マージ・モジュールは、次の部分から構成されます。
マージ・モジュールによって配信されるインストール・プロパティとセットアップ・ロジックが含まれたマージ・モジュール・データベース
モジュールについて記述したマージ・モジュールのサマリ情報ストリーム
ファイルの再配布はライセンス契約に従います。SQL Anywhere ファイルを再配布するためのライセンスがあることを確認してください。ライセンス契約を確認してから、処理を続行してください。
Deployment ウィザードを起動します。
[スタート] - [プログラム] - [SQL Anywhere 11] - [SQL Anywhere Deployment ウィザード] を選択します。
または
SQL Anywhere インストール環境の Deployment サブディレクトリから、DeploymentWizard.exe を実行します。
ウィザードの指示に従います。
Deployment ウィザードにより、SQL Anywhere に含まれるコンポーネントのサブセットを選択できます。各コンポーネントは他のコンポーネントに依存しているため、ウィザードによって選択されたファイルには他のカテゴリのファイルが含まれる場合があります。
[機能の選択] で選択できるカテゴリは、[データベース]、[同期]、および [管理ツール] です。
このカテゴリのすべてのサブカテゴリを選択または選択解除するために使用します。
[SQL Anywhere (32 ビット)] このカテゴリのすべてのサブカテゴリを選択または選択解除するために使用します。
次のサブカテゴリを使用できます。
[クライアント・インタフェース] このカテゴリのすべてのサブカテゴリを選択または選択解除するために使用します。
[ODBC] SQL Anywhere ODBC ドライバ。
[Embedded SQL] SQL Anywhere Embedded SQL ライブラリ。
[OLEDB] SQL Anywhere OLE DB プロバイダ。
[ADO.NET] SQL Anywhere .NET プロバイダ。
[JDBC] SQL Anywhere JDBC ドライバ。
[クライアント・ツール] dblib11、dbtool11 などの SQL Anywhere クライアント・ライブラリ、および dblocate、dbping、dbisqlc、dbdsn などのクライアント・ユーティリティ。
[クライアント・リソース] dblgen11、dblgde11、dblges11 などの SQL Anywhere 言語リソース・ファイル、および dblang 言語選択ツール。
[SQL Anywhere サーバ] このカテゴリのすべてのサブカテゴリを選択または選択解除するために使用します。
[パーソナル・サーバ] SQL Anywhere パーソナル・サーバおよびライセンス・ファイル。
[ネットワーク・サーバ] SQL Anywhere ネットワーク・サーバおよびライセンス・ファイル。
[サーバ・ツール] dbbackup、dberase、dbinit、dblog、dbsvc、dbunload などの SQL Anywhere サーバ・ユーティリティ。
[アンロード・サポート] バージョン 9 以前のデータベースのアンロード・サポート。
[Ultra Light] このカテゴリのすべてのサブカテゴリを選択または選択解除するために使用します。
次のサブカテゴリを使用できます。
[Ultra Light エンジン] uleng11、ulcond11、ulcreate、ulerase、ullgen11、ullgde11、ulrt11、および ulunload などの Ultra Light エンジン、ユーティリティ、およびライブラリ。
このカテゴリのすべてのサブカテゴリを選択または選択解除するために使用します。
[Mobile Link] このカテゴリのすべてのサブカテゴリを選択または選択解除するために使用します。
[Mobile Link クライアント] dblsn、dbmlsync、mlasinst、dbmlsynccli11 などの Mobile Link クライアント・ツールとライブラリ、および Mobile Link .NET クライアント・プロバイダ。
[Mobile Link サーバ] サーバ、ODBC ドライバ、JDBC ドライバなどの Mobile Link サーバ、ツール、ライブラリ、および Mobile Link .NET プロバイダ。
[QAnywhere] QAnywhere アプリケーション間メッセージング・ツール。
[SQL Remote] dbremote、dbxtract などの SQL Remote ツールとライブラリ、および dbsmtp11 などのメッセージ・トランスポート・ライブラリ。
このカテゴリのすべてのサブカテゴリを選択または選択解除するために使用します。
[Sybase Central] Sybase Central データベース・マネージャおよびプラグイン。このカテゴリのすべてのサブカテゴリを選択または選択解除するために使用します。
[SQL Anywhere プラグイン] SQL Anywhere プラグイン。
[Mobile Link プラグイン] Mobile Link プラグイン。
[Ultra Light プラグイン] Ultra Light プラグイン。
[QAnywhere プラグイン] QAnywhere プラグイン。
[ISQL] Interactive SQL ツール。
[DBConsole] データベース・サーバ接続の管理およびモニタ・ツール。
それぞれの選択可能コンポーネントに含まれるファイルを特定したい場合は、すべてのコンポーネントを選択し、MSI インストーラ・イメージを作成します。各コンポーネントに含まれるファイルの詳細を示すログ・ファイルが作成されます。このテキスト・ファイルは、テキスト・エディタで確認できます。"Feature: SERVER32_TOOLS" や "Feature: CLIENT32_TOOLS" などの見出しが表示されます。これらの見出しは、Deployment ウィザードのコンポーネントと密接に対応しています。これにより、各グループに何が含まれているかがわかります。
Microsoft Windows インストーラを使用して、配備ファイルをインストールします。サンプル・コマンドを以下に示します。
msiexec /package sqlany11.msi |
次のようなコマンドを使用して、サイレント・インストールを実行できます。
msiexec /qn /package sqlany11.msi SQLANYDIR=c:\sa11 |
/package <パッケージ名> このパラメータにより、Microsoft Windows インストーラは指定されたパッケージ (この場合は、sqlany11.msi) をインストールします。
/qn このパラメータにより、Microsoft Windows インストーラはユーザの操作を必要とすることなく、バックグラウンドで実行されます。
SQLANYDIR このパラメータの値が、ソフトウェアのインストール先のパスとなります。
サイレント・アンインストールを実行することも可能です。サイレント・アンインストールを実行するためのコマンド・ラインの例を次に示します。
msiexec /uninstall sqlany11.msi |
また、製品コードを指定することもできます。
msiexec.exe /qn /uninstall {19972A31-72EF-126F-31C7-5CF249B8593F} |
/qn このパラメータにより、Microsoft Windows インストーラはユーザの操作を必要とすることなく、バックグラウンドで実行されます。
/uninstall <パッケージ名> | <製品コード> このパラメータにより、Microsoft Windows インストーラは指定された MSI ファイルまたは製品コードに関連付けられている製品をアンインストールします。
サイレント・インストールの実行方法に関する詳細については、サイレント・インストールを使用した配備 を参照してください。
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