管理ツールを使用すると、表示または有効化する機能を制御できます。これには、OEM.ini という初期化ファイルが使用されます。このファイルは管理ツールが使用する JAR ファイルと同じディレクトリにある必要があります (例:C:\Program Files\SQL Anywhere 11\java)。このファイルが見つからなかった場合は、デフォルト値が使用されます。また、OEM.ini に指定がない値についてもデフォルトが使用されます。
サンプルの OEM.ini ファイルを次に示します。
[errors] # reportErrors type is boolean, default = true reportErrors=true [updates] # checkForUpdates type is boolean, default = true checkForUpdates=true [dbisql] disableExecuteAll=false # lockedPreferences is assigned a comma-separated # list of one or more of the following option names: # autoCommit # autoRefetch # commitOnExit # disableResultsEditing # executeToolbarButtonSemantics # fastLauncherEnabled # maximumDisplayedRows # showMultipleResultSets # showResultsForAllStatements lockedPreferences=showMultipleResultSets,commitOnExit |
文字 # で始まる行はコメント行なので無視されます。指定されるオプション名と値では、大文字と小文字が区別されます。
reportErrors が false の場合、管理ツールはソフトウェアがクラッシュしたときにユーザが iAnywhere にエラー情報を送信できるウィンドウを表示しません。代わりに、標準のウィンドウが表示されます。
checkForUpdates が false の場合、管理ツールは SQL Anywhere ソフトウェア更新のチェックを自動的には行わず、ユーザに選択オプションを提示することもしません。
disableExecuteAll が true の場合、[SQL] の [実行] メニュー項目とアクセラレータ・キー [F5] は Interactive SQL で無効になります。ツールバーの [実行] ボタンが [すべての文の実行] に設定されている場合は、このボタンも無効になります。このため、Interactive SQL でツールバーの [実行] ボタンを [選択した文の実行] に設定し、さらに OEM.ini ファイルで executeToolbarButtonSemantics オプションを設定して、ツールバーの [実行] ボタンをユーザが変更できないようにする必要がある場合があります。[実行] ツールバー・ボタンの設定を参照してください。
OEM.ini ファイルの [dbisql] セクションで、Interactive SQL のオプションの設定をロックして、ユーザが設定を変更できないようにすることができます。オプション名では、大文字と小文字が区別されます。一部のオプションについては、設定を SQL Anywhere データベースに対してロックするか、または Ultra Light データベースに対してロックするかを指定できます。データベースのタイプを指定しないと、すべてのデータベースに対して設定がロックされます。次はその例です。
[dbisql] lockedPreferences=autoCommit |
特定タイプのデータベースに対してのみオプションの設定をロックするには、データベースのタイプ (SQLAnywhere または UltraLite) の後にピリオドを付け、さらにプレフィクス lockedPreferences を付けて指定します。
たとえば、SQL Anywhere データベースに対してのみ autoCommit をロックするには、次の行を追加します。
[dbisql] SQLAnywhere.lockedPreferences=autoCommit |
次の SQL オプションの設定は、ユーザが変更できないように指定できます (SQLAnywhere/UltraLite は、これらのオプションが特定のタイプのデータベースに対してロックできることを示します)。
autoCommit (SQLAnywhere/Ultra Light) ユーザが [各文の後にコミット] オプションをカスタマイズできないようにします。auto_commit オプション [Interactive SQL]を参照してください。
autoRefetch (SQLAnywhere/Ultra Light) ユーザが [結果の自動再フェッチ] オプションをカスタマイズできないようにします。auto_refetch オプション [Interactive SQL]を参照してください。
commitOnExit (SQLAnywhere/Ultra Light) ユーザが [終了時または切断時にコミット] オプションをカスタマイズできないようにします。commit_on_exit オプション [Interactive SQL]を参照してください。
disableResultsEditing (SQLAnywhere/Ultra Light) ユーザが [編集の無効化] オプションをカスタマイズできないようにします。
executeToolbarButtonSemantics ユーザがツールバーの [実行] ボタンの動作をカスタマイズできないようにします。[実行] ツールバー・ボタンの設定を参照してください。
fastLauncherEnabled ユーザが高速ランチャのオプションをカスタマイズできないようにします。
maximumDisplayedRows (SQLAnywhere/Ultra Light) ユーザが [表示できるローの最大数] オプションをカスタマイズできないようにします。 isql_maximum_displayed_rows オプション [Interactive SQL].
showMultipleResultSets (SQLAnywhere/Ultra Light) ユーザが [最初の結果セットだけを表示] オプションまたは [すべての結果セットを表示] オプションをカスタマイズできないようにします。isql_show_multiple_result_sets [Interactive SQL]を参照してください。
showResultsForAllStatements (SQLAnywhere/Ultra Light) ユーザが [最後の文の結果を表示] オプションまたは [各文の結果を表示] オプションをカスタマイズできないようにします。
Copyright © 2009, iAnywhere Solutions, Inc. - SQL Anywhere 11.0.1 |