Windows Mobile オペレーティング・システムには、ODBC ドライバ・マネージャはありません。インポート・ライブラリ (dbodbc11.lib) では、SQL Anywhere の ODBC ドライバ dbodbc11.dll への直接のエントリ・ポイントが定義されています。このファイルは、SQL Anywhere インストール環境の SDK\Lib\CE\Arm.50 サブディレクトリにあります。
Windows Mobile には ODBC ドライバ・マネージャがないため、SQLDriverConnect 関数に提供される接続文字列内の DRIVER= パラメータに SQL Anywhere ODBC ドライバのロケーションを指定する必要があります。次はその例です。
szConnStrIn = "driver=ospath\\dbodbc11.dll;dbf=\\samples-dir\\demo.db" |
ospath は Windows Mobile デバイス上の Windows ディレクトリへのフル・パスです。次に例を示します。
\\Windows |
プラットフォーム固有のインポート・ライブラリがあるディレクトリを、ライブラリ・ディレクトリのリストに追加します。
サポートされる Windows Mobile のバージョンのリストについては、 http://www.ianywhere.jp/sas/os.html の SQL Anywhere PC プラットフォーム版の表を参照してください。
サンプル・プログラム (odbc_sample.cpp) は、ファイル・データ・ソース (FileDSN 接続パラメータ) である SQL Anywhere 11 Demo.dsn を使用します。このファイルは、SQL Anywhere for Windows Mobile をデバイスにインストールするときに、Windows Mobile デバイスのルート・ディレクトリに置かれます。ODBC データ・ソース・アドミニストレータを使用してファイル・データ・ソースをデスクトップ・システムに作成できますが、作成したファイル・データ・ソースはデスクトップ環境用に設定して、Windows Mobile 環境に合わせて編集してください。編集してからファイル・データ・ソースを Windows Mobile デバイスにコピーします。
samples-dir のデフォルト・ロケーションについては、サンプル・ディレクトリを参照してください。
SQL Anywhere は、Unicode のエンコードに使用できるマルチバイト文字コード UTF-8 を使用します。
SQL Anywhere ODBC ドライバは、ASCII (8 ビット) 文字列または Unicode (ワイド) 文字列をサポートします。UNICODE マクロは、ODBC 関数が ASCII または Unicode のどちらの文字列を期待するかを制御します。UNICODE マクロを定義してアプリケーションを構築する必要があり、ASCII の ODBC 関数も使用したい場合は、SQL_NOUNICODEMAP マクロも同時に定義してください。
Unicode ODBC の機能については、samples-dir\SQLAnywhere\C\odbc.c サンプル・ファイルを参照してください。
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