手順 5：Sybase Central プラグインを登録する

この手順では Sybase Central を設定します。Sybase Central をインストールしない場合は、省略できます。

Sybase Central では、インストールされているプラグインをリストした設定ファイルが必要です。このファイルはインストーラによって作成されます。このファイルには、いくつかの JAR ファイルへのフル・パスが含まれますが、それらのパスはソフトウェアのインストール場所によって変わる可能性があることに注意してください。

このファイルは、.scRepository600 と呼ばれます。Windows XP/200x では、このファイルは %allusersprofile%\application data\Sybase Central 6.0.0 フォルダにあります。Windows Vista では、このファイルは %ProgramData%\Sybase Central 6.0.0 フォルダにあります。これはプレーン・テキスト・ファイルで、Sybase Central でロードするプラグインに関するいくつかの基本情報が含まれています。

Windows Vista では、.scRepository600 ファイルが含まれるディレクトリに対して、すべてのユーザに読み込みアクセス権が必要です。これを行うには次のコマンドを実行します。手動で行う場合は、管理者のコマンド・プロンプト・ウィンドウを開きます ([コマンドプロンプト] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします)。

icacls "%ProgramData%\Sybase Central 6.0.0" /grant everyone:F

SQL Anywhere のプロバイダ情報は、次のコマンドを使用してリポジトリ・ファイルに作成されます。

scjview.exe -register "C:\Program Files\SQL Anywhere 11\java\sqlanywhere.jpr"

sqlanywhere.jpr ファイルの内容は、次のようになります (エントリの一部は、表示のために複数行に分割されています)。AdditionalClasspath の行は、.jpr ファイルでは 1 行に入力してください。

PluginName=SQL Anywhere 11
PluginId=sqlanywhere1100
PluginClass=ianywhere.sa.plugin.SAPlugin
PluginFile=C:\Program Files\SQL Anywhere 11\java\saplugin.jar
AdditionalClasspath=
    C:\Program Files\SQL Anywhere 11\java\isql.jar;
    C:\Program Files\SQL Anywhere 11\java\salib.jar;
    C:\Program Files\SQL Anywhere 11\java\JComponents1101.jar;
    C:\Program Files\SQL Anywhere 11\java\jlogon.jar;
    C:\Program Files\SQL Anywhere 11\java\debugger.jar;
    C:\Program Files\SQL Anywhere 11\java\jodbc.jar
ClassloaderId=SA1100
InitialLoadOrder=0

sqlanywhere.jpr ファイルは、SQL Anywhere を最初にインストールしたときに SQL Anywhere インストール環境の java フォルダに作成されています。インストール処理の一部として作成が必要な .jpr ファイルのモデルとしてこのファイルを使用します。Mobile Link、QAnywhere、および Ultra Light 用にも、それぞれ mobilink.jpr、qanywhere.jpr、ultralite.jpr という名前のファイルがあります。これらのファイルも java フォルダにあります。

前述の処理で作成された .scRepository600 ファイルの一部を次に示します。エントリの一部は、表示のために複数行に分割されています。ファイルでは、各エントリは 1 行に表示されます。

#  Version: 6.0.0.1154
#  Fri Feb 22 10:22:20 EST 2008
#
SCRepositoryInfo/Version=4
#
Providers/sqlanywhere1100/Version=11.0.1.1297
Providers/sqlanywhere1100/UseClassloader=true
Providers/sqlanywhere1100/ClassloaderId=SA1100
Providers/sqlanywhere1100/Classpath=
    C:\\Program Files\\SQL Anywhere 11\\java\\saplugin.jar
Providers/sqlanywhere1100/Name=SQL Anywhere 11
Providers/sqlanywhere1100/AdditionalClasspath=
    C:\\Program Files\\SQL Anywhere 11\\java\\isql.jar;
    C:\\Program Files\\SQL Anywhere 11\\java\\salib.jar;
    C:\\Program Files\\SQL Anywhere 11\\java\\JComponents1101.jar;
    C:\\Program Files\\SQL Anywhere 11\\java\\jlogon.jar;
    C:\\Program Files\\SQL Anywhere 11\\java\\debugger.jar;
    C:\\Program Files\\SQL Anywhere 11\\java\\jodbc.jar
Providers/sqlanywhere1100/Provider=ianywhere.sa.plugin.SAPlugin
Providers/sqlanywhere1100/ProviderId=sqlanywhere1100
Providers/sqlanywhere1100/InitialLoadOrder=0
#

注意

インストーラでは、上記の手法を使用して、これに類似したファイルを書き出します。必要な唯一の変更は、Classpath および AdditionalClasspath 行の JAR ファイルへの完全に修飾されたパスのみです。
上記の AdditionalClasspath 行は、右端で折り返し複数行になっています。.scRepository600 ファイルでは 1 行にしてください。
.scRepository600 ファイルでは、円記号 (\) は \\ のエスケープ・シーケンスで表します。
最初の行は、.scRepository600 ファイルのバージョンを示します。
先頭に # がある行はコメントです。