ODBC ドライバ・マネージャは SQL Anywhere に同梱されており、サード・パーティ製のドライバ・マネージャも利用できます。この項では、ODBC ドライバ・マネージャを使用しない ODBC アプリケーションの構築方法について説明します。
ODBC ドライバは、共有オブジェクトまたは共有ライブラリです。シングルスレッド・アプリケーションとマルチスレッド・アプリケーションには、SQL Anywhere ODBC ドライバの別々のバージョンが用意されています。汎用の SQL Anywhere ODBC ドライバは、使用中のスレッド・モデルを検出し、シングルスレッドまたはマルチスレッドのライブラリを直接呼び出します。
ODBC ドライバのファイルは、次のとおりです。
オペレーティング・システム | スレッド・モデル | ODBC ドライバ |
---|---|---|
(Mac OS X と HP-UX 以外のすべての UNIX) | 汎用 | libdbodbc11.so (libdbodbc11.so.1) |
(Mac OS X と HP-UX 以外のすべての UNIX) | シングルスレッド | libdbodbc11_n.so (libdbodbc11_n.so.1) |
(Mac OS X と HP-UX 以外のすべての UNIX) | マルチスレッド | libdbodbc11_r.so (libdbodbc11_r.so.1) |
HP-UX | 汎用 | libdbodbc11.sl (libdbodbc11.sl.1) |
HP-UX | シングルスレッド | libdbodbc11_n.sl (libdbodbc11_n.sl.1) |
HP-UX | マルチスレッド | libdbodbc11_r.sl (libdbodbc11_r.sl.1) |
Mac OS X | 汎用 | libdbodbc11.dylib |
Mac OS X | シングルスレッド | libdbodbc11_n.dylib |
Mac OS X | マルチスレッド | libdbodbc11_r.dylib |
ライブラリは、バージョン番号 (カッコ内に表示) を使用して共有ライブラリへのシンボリック・リンクとしてインストールされます。
さらに、Mac OS X では次のバンドルも使用できます。
オペレーティング・システム | スレッド・モデル | ODBC ドライバ |
---|---|---|
Mac OS X | シングルスレッド | dbodbc11.bundle |
Mac OS X | マルチスレッド | dbodbc11_r.bundle |
アプリケーションを汎用 ODBC ドライバ libdbodbc11 にリンクします。
アプリケーションを配備するときに、適切な (またはすべての) ODBC ドライバ・バージョン (非スレッドまたはスレッド) がユーザのライブラリ・パスに含まれていることを確認します。
SQL Anywhere で ODBC ドライバ・マネージャの存在が検出されない場合は、データ・ソース情報にシステム情報ファイルを使用します。UNIX での ODBC データ・ソースの使用を参照してください。
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