この章では、SQL Anywhere 用の Sybase Open Client プログラミング・インタフェースについて説明します。Sybase Open Client アプリケーション開発の基本のマニュアルは、Sybase から入手できる Open Client マニュアルです。この章は、SQL Anywhere 特有の機能について説明していますが、Sybase Open Client アプリケーション・プログラミングの包括的なガイドではありません。
Sybase Open Client には、プログラミング・インタフェースとネットワーク・サービスの 2 つのコンポーネントから構成されています。
Sybase Open Client はクライアント・アプリケーションを記述する 2 つの主要なプログラミング・インタフェースを提供します。それは DB-Library と Client-Library です。
Open Client DB-Library は、以前の Open Client アプリケーションをサポートする、Client-Library とはまったく別のプログラミング・インタフェースです。DB-Library については、Sybase Open Client 製品に付属する『Open Client DB-Library/C リファレンス・マニュアル』を参照してください。
Client-Library プログラムも CS-Library に依存しています。CS-Library は、Client-Library アプリケーションと Server-Library アプリケーションの両方が使用するルーチンを提供します。Client-Library アプリケーションは、Bulk-Library のルーチンを使用して高速データ転送を行うこともできます。
CS-Library と Bulk-Library はどちらも Sybase Open Client に含まれていますが、別々に使用できます。
Open Client ネットワーク・サービスは、TCP/IP や DECnet などの特定のネットワーク・プロトコルをサポートする Sybase Net-Library を含みます。Net-Library インタフェースはアプリケーション・プログラマからは見えません。ただしプラットフォームによっては、アプリケーションがシステム・ネットワーク構成ごとに別の Net-Library ドライバを必要とする場合もあります。Net-Library ドライバの指定は、ホスト・プラットフォームにより、システムの Sybase 設定で行うか、またはプログラムをコンパイルしてリンクするときに行います。
ドライバ設定の詳細については、『Open Client/Server 設定ガイド』を参照してください。
Client-Library プログラムの作成方法については、『Open Client/Server プログラマーズ・ガイド補足』を参照してください。
Copyright © 2009, iAnywhere Solutions, Inc. - SQL Anywhere 11.0.1 |