PHP (PHP: Hypertext Preprocessor) は、オープン・ソース・スクリプト言語です。PHP は汎用スクリプト言語として使用できますが、HTML 文書に組み込むことができるスクリプトを作成するときに役に立つ言語として設計されました。クライアントによって頻繁に実行される JavaScript で作成されたスクリプトとは異なり、PHP スクリプトは Web サーバによって処理され、クライアントには処理結果の HTML 出力が送信されます。PHP の構文は、Java や Perl などのその他の一般的な言語の構文から派生されたものです。
動的な Web ページを開発するときに役に立つ言語として使用できるように、PHP には SQL Anywhere を含む多くの一般的なデータベースから情報を取得する機能が含まれています。SQL Anywhere には、PHP から SQL Anywhere データベースにアクセスするためのモジュールが 2 つ用意されています。これらのモジュールと PHP 言語を使用することによって、スタンドアロンのスクリプトを作成し、SQL Anywhere データベースの情報に依存する動的な Web ページを作成できます。
ビルド済みバージョンの PHP モジュールは Winows、Linux、および Solaris 用に用意されており、SQL Anywhere インストール環境の使用オペレーティング・システムに対応するバイナリ・サブディレクトリにインストールされます。SQL Anywhere PHP モジュールのソース・コードは、SQL Anywhere インストール環境の sdk\php サブディレクトリにインストールされています。
詳細については、Web サイトの「 The SQL Anywhere PHP Module」を参照してください。
SQL Anywhere PHP モジュールを使用する前に、次のコンポーネントもインストールしてください。
使用しているプラットフォーム用の PHP 5 バイナリ ( http://www.php.net からダウンロード可能)SQL Anywhere には、バージョン 5.1.1 ~ 5.2.6. までの PHP 用のビルド済み PHP モジュールが用意されています。本書作成時点では、PHP バージョン 5.2.6 が最新の安定板リリースとなります。Windows
プラットフォームの場合、SQL Anywhere PHP モジュールではスレッド対応の PHP を使用する必要があります。
Web サーバ (PHP スクリプトを Web サーバ内で実行する場合)。SQL Anywhere は Web サーバとして使用できます。
また、Apache HTTP サーバなどの他の Web サーバも使用できます。SQL Anywhere は、Web サーバと同じコンピュータでも異なるコンピュータでも実行できます。
Windows の SQL Anywhere クライアント・ソフトウェアは dblib11.dll と dbcapi.dll です。
Linux/UNIX の SQL Anywhere クライアント・ソフトウェアは libdblib11.so と libdbcapi.so です。
Mac OS X の SQL Anywhere クライアント・ソフトウェアは libdblib11.dylib と libdbapi.dylib です。
PHP および Apache HTTP サーバのインストールに関する詳細については、「 Serving Content from SQL Anywhere Databases Using Apache and PHP」を参照してください。
次の項からは、SQL Anywhere PHP モジュールのインストール方法を説明します。
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