データベース・サーバは SQL Anywhere のインストーラをエンド・ユーザが使用できるようにすることによって配備できます。適切なオプションを選択することによって、各エンド・ユーザが必要とするファイルを取得できます。
パーソナル・データベース・サーバやネットワーク・データベース・サーバを配備する最も簡単な方法は、Deployment ウィザードを使用することです。詳細については、Deployment ウィザードの使用を参照してください。
データベース・サーバを稼働するには、一連のファイルをインストールする必要があります。これらのファイルを次の表に示します。これらのファイルの再配布はすべてライセンス契約の条項に従う必要があります。データベース・サーバ・ファイルを再配布する権利があるかどうかを事前に確認する必要があります。
Windows | Linux/UNIX | Mac OS X |
---|---|---|
dbeng11.exe | dbeng11 | dbeng11 |
dbeng11.lic | dbeng11.lic | dbeng11.lic |
dbsrv11.exe | dbsrv11 | dbsrv11 |
dbsrv11.lic | dbsrv11.lic | dbsrv11.lic |
dbserv11.dll | libdbserv11_r.so、libdbtasks11_r.so | libdbserv11_r.dylib、libdbtasks11_r.dylib |
dbscript11.dll | libdbscript11_r.so | libdbscript11_r.dylib |
dblg[xx]11.dll | dblg[xx]11.res | dblgen11.res |
dbghelp.dll | なし | なし |
dbctrs11.dll | なし | なし |
dbextf.dll 1 | libdbextf.so 1 | libdbextf.dylib 1 |
dbicu11.dll2 | libdbicu11_r.so2 | libdbicu11_r.dylib2 |
dbicudt11.dll2 3 | libdbicudt11.so2 | libdbicudt11.dylib2 |
sqlany.cvf | sqlany.cvf | sqlany.cvf |
dbrsakp11.dll4 | libdbrsakp11_r.so4 | libdbrsakp11_r.dylib4 |
dbodbc11.dll 5 | libdbodbc11.so 5 | libdbodbc11.dylib 5 |
なし | libdbodbc11_n.so 5 | libdbodbc11_n.dylib 5 |
なし | libdbodbc11_r.so 5 | libdbodbc11_r.dylib 5 |
dbjodbc11.dll 5 | libdbjodbc11.so 5 | libdbjodbc11.dylib 5 |
java\jconn3.jar 5 | java/jconn3.jar 5 | java/jconn3.jar 5 |
java\jodbc.jar 5 | java/jodbc.jar 5 | java/jodbc.jar 5 |
java\sajvm.jar 5 | java/sajvm.jar 5 | java/sajvm.jar 5 |
java\cis.zip 6 | java/cis.zip 6 | java/cis.zip 6 |
dbcis11.dll7 | libdbcis11.so7 | libdbcis11.dylib7 |
libsybbr.dll8 | libsybbr.so8 | libsybbr.dylib8 |
1 システム拡張ストアド・プロシージャと関数 (xp_*) を使用する場合のみ必要です。
2 データベースの文字セットがマルチバイトの場合、または UCA 照合順が使用される場合のみ必要です。
3 Windows Mobile の場合、配備するファイル名は dbicudt11.dat です。
4 暗号化された TDS 接続にのみ必要です。
5 データベースで Java を使用する場合のみ必要です。
6 データベースとリモート・データ・アクセスで Java を使用する場合のみ必要です。
7 リモート・データ・アクセスを使用する場合のみ必要です。
8 アーカイブ・バックアップにのみ必要です。
場合によって、パーソナル・データベース・サーバ (dbeng11) とネットワーク・データベース・サーバ (dbsrv11) のどちらを配備するか選択してください。
データベース・サーバを配備するときは、対応するライセンス・ファイル (dbeng11.lic または dbsrv11.lic) を含める必要があります。ライセンス・ファイルは、サーバの実行プログラムと同じディレクトリにあります。
上記のテーブルには、指定が [xx] であるファイルが示されています。メッセージ・ファイルは複数あり、それぞれが異なる言語をサポートしています。異なる言語のサポートをインストールするには、それらの言語のリソース・ファイルを追加してください。
Java VM jar ファイル (sajvm.jar) は、データベース・サーバがデータベース内の Java 機能を使用する場合のみ必要です。
表には、dbbackup などのユーティリティの実行に必要なファイルは含まれていません。
ユーティリティの配備については、管理ツールの配備を参照してください。
サーバによって Windows のイベント・ログに書き込まれたメッセージの形式が正しいことを確認するには、次のレジストリ・キーを作成します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\ SYSTEM\ CurrentControlSet\ Services\ Eventlog\ Application\ SQLANY 11.0 |
このキー内で、EventMessageFile という REG_SZ 値を追加し、dblgen11.dll の完全に修飾されたロケーションのデータ値を割り当てます (例:C:\Program Files\SQL Anywhere 11\bin32\dblgen11.dll)。英語の DLL である dblgen11.dll は、配備の言語にかかわらず指定できます。サンプルのレジストリ変更ファイルを以下に示します。
REGEDIT4 [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Eventlog\Application\SQLANY 11.0] "EventMessageFile"="c:\\sa11\\bin32\\dblgen11.dll" |
64 ビット・バージョンのサーバの場合、レジストリ・キーは SQLANY64 11.0
です。
MESSAGE ...TO EVENT LOG 文によって Windows のイベント・ログに書き込まれたメッセージの形式が正しいことを確認するには、次のレジストリ・キーを作成します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\ SYSTEM\ CurrentControlSet\ Services\ Eventlog\ Application\ SQLANY 11.0 Admin |
このキー内で、EventMessageFile という REG_SZ 値を追加し、dblgen11.dll の完全に修飾されたロケーションのデータ値を割り当てます (例:C:\Program Files\SQL Anywhere 11\bin32\dblgen11.dll)。英語の DLL である dblgen11.dll は、配備の言語にかかわらず指定できます。サンプルのレジストリ変更ファイルを以下に示します。
REGEDIT4 [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Eventlog\Application\SQLANY 11.0 Admin] "EventMessageFile"="c:\\sa11\\bin32\\dblgen11.dll" |
64 ビット・バージョンのサーバの場合、レジストリ・キーは SQLANY64 11.0 Admin
です。
レジストリ・キーを設定することによって、Windows イベント・ログのエントリを抑制できます。レジストリ・キーは、次のとおりです。
Software\Sybase\SQL Anywhere\11.0\EventLogMask |
これは、HKEY_CURRENT_USER または HKEY_LOCAL_MACHINE ハイブのいずれかに配置できます。イベント・ログのエントリを制御するには、EventLogMask という名前の REG_DWORD 値を作成し、Windows の別のイベント・タイプの内部ビット値が含まれたビット・マスクに割り当てます。SQL Anywhere データベース・サーバでは、次の 3 つのタイプがサポートされています。
EVENTLOG_ERROR_TYPE 0x0001 EVENTLOG_WARNING_TYPE 0x0002 EVENTLOG_INFORMATION_TYPE 0x0004 |
たとえば、EventLogMask キーを 0 に設定すると、メッセージはまったく出力されなくなります。推奨される設定は 1 です。情報メッセージと警告メッセージは出力されませんが、エラー・メッセージは出力されます。デフォルト設定 (エントリが存在しない場合) では、すべてのメッセージ・タイプが出力されます。サンプルのレジストリ変更ファイルを以下に示します。
REGEDIT4 [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Sybase\SQL Anywhere\11.0] "EventLogMask"=dword:00000007 |
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