UNIX の場合の配備は、Windows の場合の配備とは次のようにいくつかの点で異なります。
ディレクトリ構造 Linux、UNIX、Mac OS X のインストール環境の場合、次のようなディレクトリ構造になります。
ディレクトリ | 内容 |
---|---|
/opt/sqlanywhere11/bin32 および /opt/sqlanywhere11/bin64 | 実行ファイル、ライセンス・ファイル |
/opt/sqlanywhere11/lib32 および /opt/sqlanywhere11/lib64 | 共有オブジェクトと共有ライブラリ |
/opt/sqlanywhere11/res | 文字列ファイル |
AIX の場合、デフォルトのルート・ディレクトリは /opt/sqlanywhere11 ではなく、/usr/lpp/sqlanywhere11 になります。
Mac OS X の場合、デフォルトのルート・ディレクトリは /opt/sqlanywhere11 ではなく、/Applications/SQLAnywhere11/System になります。
ファイルのサフィックス この章の表では、共有オブジェクトにはサフィックス .so または .so.1 が付いています。更新がリリースされているため、バージョン番号は 1 より大きい場合があります。簡素化するために、バージョン番号が示されていない場合があります。
AIX の場合、サフィックスにはバージョン番号が含まれないため、単に .so です。
シンボリック・リンク 各共有オブジェクトは、追加サフィックス .1 (数字の 1) が付いた同じ名前のファイルへのシンボリック・リンク (symlink) としてインストールされます。たとえば、libdblib11.so は同じディレクトリ内のファイル libdblib11.so.1 へのシンボリック・リンクです。
更新がリリースされると、シンボリック・リンクが適切にリダイレクトされるように、バージョン・サフィックスが .1 より大きくなっている場合があります。
Mac OS X では、Java クライアント・アプリケーションから直接ロードする dylib については jnilib シンボリック・リンクを作成する必要があります。
スレッド・アプリケーションと非スレッド・アプリケーション ほとんどの共有オブジェクトは、2 つの形式で提供されます。その一方は、ファイルのサフィックスの前に文字 _r が追加された形式になります。たとえば、libdblib11.so.1 の他に libdblib11_r.so.1 というファイルが存在します。この場合、スレッド・アプリケーションは名前にサフィックス _r が付く共有オブジェクトにリンクされる必要があるのに対して、非スレッド・アプリケーションは名前にサフィックス _r が付かない共有オブジェクトにリンクされる必要があります。さらに、ファイルのサフィックスの前に _n が付いた共有オブジェクトの第 3 の形式も存在する場合があります。これは、非スレッド・アプリケーションで使用される共有オブジェクトのバージョンです。
文字セット変換 データベース・サーバの文字セット変換を使用する場合、次のファイルが必要です。
環境変数 Linux や UNIX の場合は、SQL Anywhere アプリケーションとライブラリを検出できるように、システムに環境変数を設定してください。必要な環境変数を設定するためのテンプレートとして、sa_config.sh または sa_config.csh (/opt/sqlanywhere11/bin32 および /opt/sqlanywhere11/bin64 ディレクトリ内) のいずれかのうち、シェルに適したファイルを使用することをおすすめします。これらのファイルによって設定される環境変数には PATH、LD_LIBRARY_PATH、SQLANY11 などがあります。
SQL Anywhere がファイルを探す場所の詳細については、SQL Anywhere のファイル検索方法を参照してください。
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