この文は、強力な暗号化が施されているデータベースの復号化されたコピーを作成します。また、この文を使用して、トランザクション・ログ、トランザクション・ログ・ミラー、DB 領域などのデータベース関連ファイルの、復号化されたコピーも作成できます。
CREATE DECRYPTED FILE newfile FROM oldfile KEY key
この文は、データベースでリカバリが必要であり、データベースの復号化されたコピーをサポート目的で必要な場合に使用します。この文の使用は、トランザクション・ログ・ファイル、トランザクション・ログ・ミラー・ファイル、DB 領域ファイルなどのデータベース関連ファイルの復号化でも必要です。
元のデータベース・ファイルは、暗号化キーを使用して強力な暗号化が施されている必要があります。復号化後のファイルは、暗号化されたファイルの正確なコピーですが、暗号化されていないため、暗号化キーは必要ありません。
この文を使用してデータベースを復号化する場合は、対応するトランザクション・ログ・ファイル (と DB 領域) も復号化しなければ、データベースを使用できません。
リカバリを必要とするデータベースを復号化する場合は、対応するトランザクション・ログ・ファイルも復号化します。また、新しいデータベースのリカバリも必要になります。このプロセスでトランザクション・ログ・ファイルの名前が変わることはありません。したがって、データベースとトランザクション・ログ・ファイルの名前を変更した場合は、復号化後のデータベースに対して dblog -t を実行する必要があります。
テーブルの暗号化が有効なデータベースでは、この文を使用できません。テーブルを復号化する場合、ALTER TABLE 文の NOT ENCRYPTED 句を使用して復号化します。ALTER TABLE 文を参照してください。
SQL Anywhere バージョン 11.0.0 以降を使用して作成されたデータベースでは、データベース・ファイルへの不正なアクセスからデータを保護するため、ISYSCOLSTAT、ISYSUSER、ISYSEXTERNLOGIN の各システム・テーブルは常に暗号化されます。
この文は、プロシージャ、トリガ、イベント、またはバッチではサポートされていません。
DBA 権限が必要です。
なし
SQL/2003 ベンダ拡張。
次の例は、contacts データベースを復号化し、暗号化されていない新しいデータベース contacts2 を作成します。
CREATE DECRYPTED FILE 'contacts2.db' FROM 'contacts.db' KEY 'Sd8f6654*Mnn'; |
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