SQL Anywhere リモート・データベースでこの文を使用して、Mobile Link ユーザを作成します。
CREATE SYNCHRONIZATION USER ml_username [ TYPE network-protocol ] [ ADDRESS protocol-options ] [ OPTION option=value, ... ]
ml_username: identifier
network-protocol : tcpip | http | https | tls
protocol-options : string
value: string | integer
ml_username Mobile Link ユーザを識別する名前。
Mobile Link ユーザの詳細については、Mobile Link ユーザの概要を参照してください。
TYPE 句 同期に使用するネットワーク・プロトコルを指定します。デフォルトのプロトコルは tcpip です。
通信プロトコルの詳細については、CommunicationType (ctp) 拡張オプションを参照してください。
ADDRESS 句 protocol-options を keyword=value の形式でセミコロンで区切って指定します。どのような設定を指定するかは、使用する通信プロトコル (TCPIP、TLS、HTTP、HTTPS) に応じて異なります。
プロトコル・オプションの完全なリストについては、Mobile Link クライアント・ネットワーク・プロトコル・オプションの一覧を参照してください。
OPTION 句 OPTION 句では、option=value をカンマで区切ったリストで拡張オプションを設定できます。
各オプションの値に、等号とセミコロンは使用できません。データベース・サーバは、入力されたオプションを、妥当性を検査しないですべて受け入れます。そのため、オプションのスペルを間違えたり、無効な値を入力したりしても、dbmlsync コマンドを実行して同期を行うまでエラー・メッセージが表示されません。
同期ユーザ用に設定したオプションは、個々のサブスクリプション内で、または dbmlsync コマンド・ラインを使用して上書きできます。
拡張オプションの詳細については、Mobile Link SQL Anywhere クライアントの拡張オプションを参照してください。
network-protocol、protocol-options、options は、複数の個所で設定できます。異なるロケーションで指定されるオプションを dbmlsync が処理する方法については、優先順位を参照してください。
この文を使用すると、オプションや他の情報が SQL Anywhere の ISYSSYNC システム・テーブルに格納されます。データベースの DBA 権限を持つユーザであれば、パスワードや暗号化の証明書などの情報を表示できます。このとき考えられるセキュリティ上の問題を回避するために、dbmlsync コマンド・ラインに関する情報を指定できます。
dbmlsync 構文を参照してください。
DBA 権限が必要です。
オートコミット。
SQL/2003 ベンダ拡張。
次の例は、TCP/IP 経由でサーバ・コンピュータ mlserver.mycompany.com と同期を行う、パスワード Sam を持つ Mobile Link ユーザ SSinger を作成します。ユーザ定義でのパスワードの使用には、セキュリティは適用されません。
CREATE SYNCHRONIZATION USER SSinger TYPE http ADDRESS 'host=mlserver.mycompany.com' OPTION MobiLinkPwd='Sam'; |
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