オートインクリメント・デフォルトは、値それ自体には意味がない数値データ・フィールドで役立ちます。この機能は、新しく作成されたローの該当するカラムに、カラムの他の値よりも大きいユニークな値を割り当てます。注文伝票番号の記録、顧客からの問い合わせの電話の識別など、番号自体に意味がないエントリ番号のカラムに、オートインクリメントを適用できます。
オートインクリメント・カラムは、通常はプライマリ・キー・カラム、つまりユニークな値を保持するよう制約されたカラムになります (エンティティ整合性の確保を参照)。
オートインクリメント・カラムへ直前に追加された値は、グローバル変数 @@identity を使って取得できます。詳細については、@@identity グローバル変数を参照してください。
オートインクリメントは正の値を想定しています。
テーブルが作成されたときの初期値は 0 です。意図的に負の値が設定されたカラムが挿入されると、初期値 0 はそのカラムの最大値としてそのまま残されます。特に初期値が設定されていない挿入に対しては、オートインクリメントにより 1 が設定され、それ以降も必ず正の値が設定されます。
Transact-SQL アプリケーションでは、オートインクリメントのデフォルト値が設定されるカラムを IDENTITY カラムと呼びます。
IDENTITY カラムについては、特殊な IDENTITY カラムを参照してください。
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