SQL Anywhere を使用して、データベース・キャッシュを自動的にリサイズできます。ただし、動的キャッシュ・サイズ決定の効果は、データベース・サーバが実行されているオペレーティング・システム、および使用できる物理メモリ量によって制限されます。
完全な「動的キャッシュ・サイズ決定」を行う場合、不適切なメモリの割り付けがデータベース・サーバのパフォーマンスに影響を与えることはありません。多くのキャッシュを使用することでデータベース・サーバのパフォーマンスが向上する場合は、使用可能なメモリがあるかぎりキャッシュ・サイズは大きくなり、他のアプリケーションがキャッシュ・メモリを必要とするときはキャッシュ・サイズは小さくなります。これにより、データベース・サーバがシステムの他のアプリケーションに影響を与えるのを防ぐことができます。
キャッシュの必要量は、動的キャッシュ・サイズ決定によって通常 1 分ごとに評価されます。ただし、新しいデータベースが起動されたときやファイル量が大幅に増加した際は、30 秒間は 5 秒ごとに評価されるよう実行間隔が狭まることがあります。最初の 30 秒間が経過すると、サンプリング率は 1 分間隔に戻ります。データベースの起動後、またはサンプリング率の上昇をもたらした最後のファイル増加以降に、ファイルが 8 分の 1 増加した場合、大幅な増加が生じたと見なされます。サンプリング率の変化により、データベースが動的に起動された場合、または大量のデータが挿入された場合に、ただちにキャッシュ・サイズが変更され、パフォーマンスがさらに向上します。
動的キャッシュ・サイズ決定を使用する場合は、明示的にデータベース・キャッシュを設定する必要はありません。
Address Windowing Extensions (AWE) キャッシュが使用されている場合、動的キャッシュ・サイズ決定は無効になっています。Windows Mobile では AWE キャッシュを使用できません。
AWE キャッシュの詳細については、-cw サーバ・オプションを参照してください。
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