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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » SQL Anywhere サーバ - SQL の使用法 » データベース・パフォーマンスのモニタリングと改善 » データベース・パフォーマンスの改善 » 診断トレーシングを使用した詳細なアプリケーション・プロファイリング

 

診断トレーシング・レベルの選択

診断トレーシングの設定は、複数のレベルに分類されていますが、これらのレベル内で設定をさらにカスタマイズすることもできます。各レベルで収集される情報のタイプは、「診断トレーシング・タイプ」と呼ばれます。指定できるレベルと、それぞれに含まれる診断トレーシング・タイプについてこの後で説明します。ここに示す診断トレーシング・タイプの説明については、診断トレーシングのタイプを参照してください。

診断トレーシングの設定をカスタマイズすると、診断トレーシング・セッション内の不要なトレーシング・データの量を減らすことができます。たとえば、ユーザ AliceB のアプリケーションの実行は遅いが、他のユーザは同じ問題が発生していないとします。このとき必要なのは、AliceB のクエリがどのように実行されているかです。したがって、AliceB がアプリケーションで実行しているすべてのクエリとその他の文、および実行時間が長いクエリのクエリ・プランのリストを収集する必要があります。そのためには、診断トレーシング・レベルを 3 に設定し、1 ~ 2 日のトレーシング・データを生成できます。ただし、このレベルは、他のユーザのパフォーマンスに大きく影響するので、AliceB のアクティビティだけをトレースします。そのためには、診断トレーシング・レベルを 3 に設定し、診断トレーシングのスコープを USER にカスタマイズし、ユーザ名として AliceB を指定します。診断トレーシング・セッションを数時間実行し、結果を確認します。

診断トレーシングの設定のカスタマイズにはデータベース・トレーシング・ウィザードを使用することをおすすめします。診断トレーシングの設定の変更を参照してください。

sa_set_tracing_level システム・プロシージャを使用することもできますが、この方法では、カスタマイズできる設定が少なくなります。sa_set_tracing_level システム・プロシージャを参照してください。

トレーシング・セッションの実行中は診断トレーシングの設定を変更しないことをおすすめします。データの解釈が困難になるからです。ただし、変更することはできます。トレーシング・セッション実行中の診断トレーシングの設定の変更を参照してください。