診断トレーシング・セッションを開始するときに、実行するトレーシングのタイプも設定し、トレーシング・データの格納場所を指定します。トレーシング・セッションは、明示的に停止を要求するまで続行されます。
トレーシング・セッションを開始するには、トレーシング・データベースと運用データベースが稼働しているデータベース・サーバで TCP/IP が実行されている必要があります。TCP/IP プロトコルの使用を参照してください。
トレーシング・セッションを開始することをトレーシングの追加ともいいます。同様に、トレーシング・セッションを停止することをトレーシングの分離ともいいます。トレーシングを開始、停止する SQL 文は、それぞれ ATTACH TRACING と DETACH TRACING です。
DBA 権限または PROFILE 権限のあるユーザとしてデータベースに接続します。
データベースを右クリックして、[トレーシング] を選択します。
[次へ] をクリックします。
[トレーシング詳細レベル] ページで、トレーシングのレベルを選択します。
[トレーシング・レベルの編集] ページで、診断トレーシングの設定をカスタマイズします。
[外部データベースの作成] ページで、次の操作を行います。
[新しいトレーシング・データベースを作成] を選択します。
データベースを保存するロケーションを選択します。
[ユーザ名] と [パスワード] フィールドに入力します。
[現在のサーバでデータベースを起動] を選択します。
[データベースの作成] をクリックします。
[トレースの開始] ページで、次の操作を行います。
[外部データベースにトレーシング・データを保存] を選択します。
[ユーザ名] と [パスワード] フィールドに入力します。運用データベースに接続するために使用したユーザ名とパスワードを指定します。
[その他の接続パラメータ] フィールドに、部分的な接続文字列として、データベース・サーバとデータベース名を入力します。たとえば ENG=Server47;DBN=TracingDB
のように指定します。
外部データベースの場合、接続文字列でサポートされるのは、DBN、DBF、ENG、DBKEY、LINKS (CommLinks) だけです。
[格納するトレーシング・データの量を制限するかどうかを指定してください。] リストで、オプションを選択します。
[完了] をクリックします。
診断トレーシング・データの収集を終了したら、データベースを右クリックし、[トレーシング] - [トレーシングを停止して保存] を選択します。
DBA または PROFILE 権限のあるユーザとしてデータベースに接続します。
sa_set_tracing_level システム・プロシージャを使用してトレーシング・レベルを設定します。
ATTACH TRACING 文を実行してトレースを開始します。
DETACH TRACING 文を実行してトレースを停止します。
Sybase Central のアプリケーション・プロファイリング・モードで診断トレーシングのデータを表示できます。アプリケーション・プロファイリングを参照してください。
この例は、現在のデータベースの診断トレーシングを開始し、トレーシング・データを別個のデータベースに格納し、格納するデータ量を 2 時間に制限する方法を示します。この例はすべて 1 行で記述します。
ATTACH TRACING TO 'UID=DBA;PWD=sql;ENG=dbsrv11;DBN=tracing;LINKS=tcpip' LIMIT HISTORY 2 HOURS; |
この例は、現在のデータベースの診断トレーシングを開始し、トレーシング・データをローカル・データベースに格納し、格納するデータ量を 2 MB に制限する方法を示します。
ATTACH TRACING TO LOCAL DATABASE LIMIT SIZE 2 MB; |
この例は、診断トレーシングを停止し、トレーシング・セッション中に取得された診断データを保存する方法を示します。
DETACH TRACING WITH SAVE; |
この例は、診断トレーシングを停止し、診断データを保存しない方法を示します。
DETACH TRACING WITHOUT SAVE; |
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