このマニュアルの SELECT 文とその他の SQL 文の表記では、それぞれの句を個別の行で示し、SQL キーワードを大文字で示します。これは文を読みやすくするためであり、必須条件ではありません。SQL キーワードは大文字/小文字のいずれでも入力でき、文のどこでも改行できます。
たとえば、次の SELECT 文は、Contacts テーブルからカリフォルニア州内の連絡先の名前と姓を検索します。
SELECT GivenName, Surname FROM Contacts WHERE State = 'CA'; |
読みやすくはありませんが、この文を次のように入力しても有効です。
SELECT GivenName, Surname from Contacts WHERE State = 'CA'; |
SQL Anywhere データベースでは、テーブル名、カラム名などの識別子は、大文字と小文字を区別しません。
文字列はデフォルトでは大文字と小文字が区別されないので、'CA'、'ca'、'cA'、'Ca' は同じです。ただし、大文字と小文字を区別するデータベースを作成する場合は、文字列中の大文字/小文字が重要になります。SQL Anywhere サンプル・データベースでは大文字と小文字を区別しません。
どのオブジェクトのことを指しているのかはっきりしない場合には、データベース識別子の名前を修飾します。たとえば、SQL Anywhere サンプル・データベースにはカラム City を含んだテーブルがいくつかあるので、City への参照をテーブル名で修飾する必要があります。より規模の大きいデータベースでは、テーブルの所有者の名前を使用してテーブルを識別する場合もあります。
SELECT Contacts.City FROM Contacts WHERE State = 'CA'; |
この項の例で示すのは単一テーブルのクエリですから、構文のモデルや例に出てくるカラム名を、カラムが属しているテーブルや所有者の名前で修飾することは通常はありません。
これらの要素は読みやすさを考慮して省略してあるものなので、修飾しても決して間違いではありません。
結果セットのローの順序に意味はありません。データベースからローが返される順序に保証はなく、またその順序に意味はありません。ローを特定の順序で取り出す場合は、クエリで順序を指定する必要があります。
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