トレーシング・セッションを分析する前に、推奨内容のタイプを確認するメッセージが表示されます。
クラスタード・インデックスの推奨 このオプションを選択すると、インデックス・コンサルタントは、クラスタード・インデックスと非クラスタード・インデックスの効果を分析します。
一部の負荷に対しては、クラスタード・インデックスを適切に選択すると、非クラスタード・インデックスよりも大幅にパフォーマンスが改善されます。ただし、このためには REORGANIZE TABLE 文を使用してテーブルを再編成する必要があります。さらに、クラスタード・インデックスの効果を考慮すると分析に時間がかかります。クラスタード・インデックスの使用を参照してください。
既存のセカンダリ・インデックスの維持 インデックス・コンサルタントは、データベース内の既存のセカンダリ・インデックス・セットを維持または無視して分析を実行できます。セカンダリ・インデックスは、一意性制約、プライマリ・キー、または外部キー以外のインデックスです。参照整合性制約を確保するためのインデックスは、アクセス・プランの選択時に常に考慮されます。
分析は、次の手順で行われます。
候補インデックスの生成 各トレーシング・セッションに対して、インデックス・コンサルタントは、候補インデックスのセットを生成します。大きなテーブルに対して実際のインデックスを作成することは、時間のかかるオペレーションとなる場合があります。そこでインデックス・コンサルタントは、候補を仮想インデックスとして作成します。仮想インデックスは、実際にクエリを実行するときには使用できません。しかしオプティマイザは、実際にインデックスが利用できるかのように仮想インデックスを使用して実行プランのコストを推定できます。仮想インデックスにより、インデックス・コンサルタントは、実際にインデックスを作成し管理するコストなしに、「もしこうしたインデックスが存在したらどうなるか」という分析ができます。仮想インデックスは、最大 4 カラムまでを扱えます。
候補インデックスの利益とコストのテスト インデックス・コンサルタントは、オプティマイザに、いくつかの候補インデックスの組み合わせを使用した場合としない場合の、トレーシング・データベース内のクエリの実行コストを推定するように要求します。
推奨内容の生成 インデックス・コンサルタントは、クエリ・コストの結果をまとめ、提供する総利益によってインデックスをソートします。インデックス・コンサルタントは、SQL スクリプトを提供します。そのスクリプトを実行して推奨内容を実装することも、保存して独自に確認、分析することもできます。
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