組み込みの Mobile Link メカニズム以外のユーザ認証メカニズムを使用するように選択することもできます。カスタム・ユーザ認証メカニズムを使用する理由には、たとえば、次のものがあります。
既存のデータベース・ユーザ認証スキームまたは外部認証メカニズムとの統合を含めるため。
組み込みの Mobile Link メカニズムにはない、パスワードの最小長や有効期限などのカスタム機能を提供するため。
次の 3 つのカスタム認証ツールがあります。
mlsrv11 -zu+ オプション
authenticate_user スクリプトまたは authenticate_user_hashed スクリプト
authenticate_parameters スクリプト
mlsrv11 -zu+ オプションを使用すると、ユーザの自動追加処理を制御できます。たとえば、-zu+ オプションを指定すると、認識されなかった Mobile Link ユーザ名が最初の同期時に ml_user テーブルに追加されます。-zu+ オプションを必要とするのは、組み込みの Mobile Link 認証だけです。
authenticate_user スクリプト、authenticate_user_hashed スクリプト、authenticate_parameters スクリプトは、デフォルトの Mobile Link ユーザ認証メカニズムを無効にします。正常に認証が行われるユーザは、自動的に ml_user テーブルに追加されます。
authenticate_user スクリプトを使用して、ユーザ ID とパスワードのカスタム認証を作成できます。このスクリプトがあると、組み込みのパスワード比較の代わりにそのメカニズムが実行されます。このスクリプトでは、認証の成功または失敗を示すエラー・コードを返さなければなりません。
Mobile Link は、authenticate_user イベント用に事前に定義されたスクリプトをいくつかインストールします。これらのスクリプトは、LDAP、POP3、IMAP サーバを使用した認証を簡単に行えるようにします。外部サーバに対する認証を参照してください。
ユーザ ID とパスワード以外の値によるカスタム認証を作成するには、authenticate_parameters を使用します。
Copyright © 2009, iAnywhere Solutions, Inc. - SQL Anywhere 11.0.1 |