SQL Anywhere リモート・データベースを配備するには、データベースを作成し、適切なパブリケーションとサブスクリプションを追加する必要があります。これを行うには、プロトタイプのリモート・データベースをカスタマイズします。
スターター・データベースを複数のロケーションに配備する場合は、リモート ID に NULL が設定されているデータベースを配備するのが最も安全です。事前に移植するようにデータベースを同期した場合は、配備前にリモート ID を NULL に設定し直すことができます。この方法によって、リモート・データベースが初めて同期したときにユニークなリモート ID が割り当てられるため、リモート ID をユニークにすることができます。また、リモート ID はリモート・セットアップ手順として設定できますが、ユニークでなければなりません。
リモート ID の設定を参照してください。
プロトタイプとなるリモート・データベースを作成します。
プロトタイプ・データベースには、必要なテーブルとパブリケーションをすべて入れますが、各データベースに固有の情報を入れる必要はありません。通常、この情報は次のとおりです。
Mobile Link ユーザ名
同期サブスクリプション
グローバル・オートインクリメント・キー値の始点を提供する global_database_id オプション
リモート・データベースごとに、次の操作を実行します。
リモート・データベースを保持するディレクトリを作成します。
そのディレクトリにプロトタイプのリモート・データベースをコピーします。
トランザクション・ログがリモート・データベースと同じディレクトリに保持されている場合、ログ・ファイル名を変更する必要はありません。
個々の情報をデータベースに追加する SQL スクリプトを実行します。
この SQL スクリプトは、パラメータ化されたスクリプトにすることができます。パラメータ化されたスクリプトの詳細については、PARAMETERS 文 [Interactive SQL]とSQL コマンド・ファイルの使用を参照してください。
同期モデル作成ウィザードを使用して Mobile Link クライアント・アプリケーションを作成する場合は、ウィザードを使用してデータベースを配備できます。モデルの配備を参照してください。
次の SQL スクリプトは、Contact の例から抜粋したものです。このスクリプトは samples-dir\MobiLink\Contact\customize.sql にあります。samples-dir の詳細については、サンプル・ディレクトリを参照してください。
PARAMETERS ml_userid, db_id; go SET OPTION PUBLIC.global_database_id = {db_id} go CREATE SYNCHRONIZATION USER {ml_userid} TYPE 'TCPIP' ADDRESS 'host=localhost;port=2439' OPTION MEM='' go CREATE SYNCHRONIZATION SUBSCRIPTION TO "DBA"."Product" FOR {ml_userid} go CREATE SYNCHRONIZATION SUBSCRIPTION TO "DBA"."Contact" FOR {ml_userid} go commit work go |
次のコマンドは、データ・ソース dsn_remote_1 を指定し、リモート・データベースに対してスクリプトを実行します。
dbisql -c "dsn=dsn_remote_1" read customize.sql [SSinger] [2] |
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