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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » Mobile Link - クライアント管理 » Mobile Link クライアントの紹介 » Mobile Link クライアント・ユーティリティ

 

Mobile Link ファイル転送ユーティリティ (mlfiletransfer)

Mobile Link を介してファイルをダウンロードします。

構文
mlfiletransfer [ options ] file
オプション 説明
-ap param1, ... Mobile Link 認証パラメータ。認証パラメータを参照してください。
-dp path ダウンロードしたファイルを保存するローカル・パス。デフォルトでは、ダウンロードしたファイルは Windows Mobile ではルート・ディレクトリに、その他のプラットフォームでは現在のディレクトリに保存されます。
-df filename ダウンロードしたファイルのローカル名。サーバで使用していたファイル名とは異なるファイル名をクライアントで使用する場合はこのオプションを使用します。デフォルトでは、サーバでのファイル名が使用されます。
-f 強制的にダウンロードし、ローカル・ファイルも最新の状態にします。前の部分的なダウンロードは破棄されます。
-g ダウンロードの進行状況を表示します。
-p password Mobile Link ユーザ名のパスワード。
-q クワイエット・モード。メッセージを表示しません。
-r ダウンロードの再開を有効にします。このオプションを設定すると、ユーティリティは、通信エラーまたはユーザのキャンセルによって中断した前の部分的なダウンロードを再開します。サーバのファイルが部分的なファイルよりも新しい場合、部分的なファイルは破棄されます。このオプションよりも、-f オプションが優先されます。
-u username Mobile Link ユーザ名。このオプションは必須です。
-v version スクリプト・バージョン。このオプションは必須です。
-x protocol(options)

protocol には、tcpiptlshttp、または https のいずれかを指定します。このオプションは必須です。

使用できる protocol-options は、プロトコルによって異なります。各プロトコルのオプションのリストについては、Mobile Link クライアント・ネットワーク・プロトコル・オプションの一覧を参照してください。

file

転送するファイルのサーバでのファイル名。ファイルのロケーションは mlsrv11 -ftr オプション (Mobile Link サーバを起動するときに使用) によって決まるので、パスを含めないでください。Mobile Link は、-ftr ディレクトリの username サブディレクトリでファイルを検索します。このサブディレクトリにファイルが見つからない場合は、-ftr ディレクトリを検索します。ファイルがどちらのディレクトリでも見つからない場合は、エラーが生成されます。

-ftr オプションを参照してください。

備考

このユーティリティは、初めてリモート・データベースを作成する場合、リモート・デバイスでソフトウェアをアップグレードする必要がある場合などに、ファイルをダウンロードするときに役立ちます。

このユーティリティを使用するには、-ftr オプションを使用して Mobile Link サーバを起動する必要があります。-ftr オプションは、転送するファイルのルート・ディレクトリを作成し、登録されている Mobile Link ユーザごとにサブディレクトリを作成します。

Ultra Light ユーザは、Ultra Light ランタイムで MLFileTransfer メソッドも使用できます。Mobile Link ファイル転送の使用を参照してください。

参照

次のコマンドは、Mobile Link サーバを CustDB サンプル・データベースに接続します。-ftr %SystemRoot%\system32 オプションは、要求されたファイルがないかどうか、Windows\system32 ディレクトリをモニタし始めるように Mobile Link サーバに指示します。この例では、Mobile Link サーバはまず C:\Windows\system32\mobilink-username ディレクトリでファイルを探します。ファイルがない場合、C:\Windows\system32 ディレクトリで探します。通常は、ファイルがないかどうか、Windows\system32 フォルダを Mobile Link サーバにモニタさせる必要はありません。この例では、同じ場所にあるメモ帳ユーティリティを転送できるように、Windows\system32 ディレクトリを使用しています。

mlsrv11 -c "dsn=SQL Anywhere 11 CustDB" -zu+ -ftr %SystemRoot%\system32

次のコマンドは、mlfiletransfer ユーティリティを実行します。このコマンドによって、Mobile Link サーバはローカル・ディレクトリに notepad.exe をダウンロードします。

MLFileTransfer -u 1 -v "custdb 10.0" -x tcpip notepad.exe