リモート・データベースと統合データベースのオフセットが一致しないとき、リモート・オフセットを使用するように指定します。
-rb オプションは、リモート・オフセットが統合オフセットよりも小さい場合 (リモート・データベースがバックアップからリストアされたときなど)、リモート・オフセットを使用することを示します。-r オプションは下位互換のために提供されており、-rb と同じです。-ra オプションは、リモート・オフセットが統合オフセットよりも大きい場合、リモート・オフセットを使用することを示します。このオプションは、非常にまれな環境だけのために提供されており、データ損失の原因となる可能性があります。
dbmlsync { -r | -ra | -rb } ...
進行オフセットの詳細については、進行オフセットを参照してください。
-rb リモート・データベースがバックアップからリストアされると、デフォルトの動作がデータ損失の原因となることがあります。この場合、リモート・データベースをリストアした後、初めて dbmlsync を実行するときに -rb を指定します。-rb を使用すると、リモート・データベースに記録されたオフセットが統合データベースから取得したオフセットよりも小さい場合、リモート・データベースに記録されているオフセットからアップロードが継続されます。-rb を使用し、リモートのオフセットが統合データベースからのオフセットより小さい場合、エラーがレポートされ、同期がアボートされます。
-rb オプションでは、すでにアップロードされたデータがアップロードされることがあります。これにより統合データベースで競合が起こる可能性があり、これは適切な競合解決スクリプトを使用して処理する必要があります。
-ra -ra オプションは、非常にまれな場合にのみ使用してください。-ra を使用すると、リモートのオフセットが統合データベースから取得したオフセットよりも大きい場合、アップロードはリモート・データベースから取得したオフセットからリトライされます。-ra を使用し、リモートのオフセットが統合データベースからのオフセットより大きくない場合、エラーがレポートされ、同期がアボートされます。
-ra オプションの使用には注意してください。統合データベースをリストアした結果、オフセットが一致しなければ、2 つのオフセット間の差のうちリモート・データベース内で発生した変更が失われます。-ra オプションは、統合データベースがバックアップからリストアされ、リモート・データベースのトランザクション・ログがリモートのオフセットと同じポイントでトランケートされた場合に役立ちます。この場合、リモート・データベースからアップロードされたすべてのデータは、統合オフセットのポイントからリモート・オフセットのポイントまで失われます。
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