テキストの各文字は、1 バイトまたはそれ以上のバイトで表現されます。文字からバイナリ・コードへのマッピングを「文字セット・エンコード」といいます。ヨーロッパ言語など、小規模なアルファベット体系を持つ言語で使われる文字セットには、シングルバイト表現が使用されるものがあります。Unicode などのように 2 バイト表現を使用する文字セットもあります。2 バイト文字セットは、各文字について記憶領域を 2 倍使用するため、はるかに多くの文字を表現できます。
変換エラーが起きたり、データが失われたりするのは、1 つの文字セットを使用しているテキストを別の文字セットに変換しなければならないときです。すべての文字がすべての文字セットで表示できるわけではありません。特に、シングルバイト文字セットは、使用可能なコードの数が限られているので、表示できる文字はマルチバイト・システムより少なくなります。
Mobile Link リモート・データベースの文字セットがユーザの統合データベースと同じ場合は、文字変換の問題は起こりません。
ディレクトリのリストのようにインデックスを構築したり順序リストを準備したりするには、テキストをソートする必要がよくあります。「ソート順」は、文字の順序を特定します。たとえば、一般的にソート順では文字 "a" は文字 "b" の前に位置し、文字 "b" は文字 "c" の前に位置します。
各データベースには、「照合順」があります。照合順は、データベースを作成するときに設定します。設定方法は、データベースのシステムによって異なります。照合順は、データベースの文字セットとソート順の両方を定義します。
可能な場合は常に、使用しているリモート・データベースの照合順を、使用している統合データベースの照合順と同じになるように定義してください。この方法により、間違った変換をする可能性が減ります。
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