Mobile Link は、Java コードのデバッグ時に役立つ各種の情報と機能を提供します。この項では、これらの情報の格納場所と機能の活用方法について説明します。
Mobile Link サーバは、メッセージをメッセージ・ログ・ファイルに書き込みます。サーバのログ・ファイルには、次の情報が書き込まれます。
Java Runtime Environment。-jrepath オプションを使用すると、Mobile Link サーバの起動時に、特定の JRE を要求できます。デフォルト・パスは、SQL Anywhere 11 でインストールされた JRE のパスです。
ロードされている標準 Java クラスのパス。これらのパスを明示的に指定しない場合、Mobile Link サーバはクラスパスに自動的に追加してから、Java 仮想マシンを起動します。
呼び出された特定のメソッドの完全指定名。この情報を使用すると、Mobile Link サーバが適切なメソッドを呼び出していることを確認できます。
Java メソッドで java.lang.System.out または java.lang.System.err に書き込まれた出力。すべて Mobile Link サーバのログ・ファイルにリダイレクトされます。
mlsrv11 コマンド・ラインのオプション。-verbose を使用できます。
-v オプションを参照してください。
標準 Java デバッガを使用して、Java クラスをデバッグできます。mlsrv11 コマンド・ラインで -sl java オプションを使用して、必要なパラメータを指定します。
-sl java オプションを参照してください。
デバッガを指定すると、Java 仮想マシンは一時停止し、Java デバッガからの接続を待機します。
もう 1 つの方法として、java.lang.System.err か java.lang.System.out を使用して、Mobile Link メッセージ・ログに情報を出力する文を Java メソッドに追加することもできます。これにより、クラスの進行状況と動作を追跡できます。
この方法で情報を出力すると、モニタ・ツールとして活用できますが、運用環境では推奨いたしません。
これと同じ方法を利用して、任意の同期情報のログを取ったり、スクリプトの使用方法に関する統計情報を収集したりできます。
独自のドライバを作成して、Java クラスをテストできます。このアプローチでは、Java メソッドのアクションが Mobile Link システムの残りの部分から分離されるため便利な場合があります。
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