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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » Mobile Link - サーバ管理 » Mobile Link イベント » 同期イベント

 

end_publication 接続イベント

同期しているパブリケーションに関する有用な情報を提供します。

パラメータ

次の表の説明では、SQL データ型を示します。Java または .NET でスクリプトを作成する場合、適切なデータ型を使用してください。SQL データ型と Java データ型SQL データ型と .NET データ型を参照してください。

SQL スクリプトでは、名前または疑問符を使用してイベント・パラメータを指定できますが、スクリプト内に名前と疑問符を混在させることはできません。疑問符を使用する場合、パラメータは以下に示す順に指定する必要があり、後続のパラメータが指定されていない場合のみ省略可能です (たとえば、パラメータ 2 を使用する場合は、パラメータ 1 を使用してください)。名前付きパラメータを使用する場合は、パラメータの任意のサブセットを任意の順に指定できます。

SQL スクリプトのパラメータ名

説明

順序

s.generation_number

INTEGER。使用している配備環境でファイル・ベースのダウンロードを使用しない場合、このパラメータは無視できます。デフォルト値は 1 です。

1

s.remote_id VARCHAR(128)。Mobile Link リモート ID。名前付きパラメータを使用している場合のみ、リモート ID を参照できます。 適用不可

s.username

VARCHAR(128)。Mobile Link ユーザ名。

2

s.publication_name

VARCHAR(128)

3

s.last_publication_upload

TIMESTAMP。このパブリケーシヨンが最後に正常にアップロードされた時刻。

4

s.last_publication_download

TIMESTAMP。パブリケーシヨンの最後のダウンロード時刻。

5

s.subscription_id

VARCHAR(128)。サブスクリプション ID。

6

デフォルトのアクション

なし

備考

このイベントを使って、現在同期されているパブリケーションに基づいて、同期論理を設計できます。このイベントは、end_synchronization イベントと同じトランザクションで呼び出され、end_synchronization イベントの前に呼び出されます。このイベントは、パブリケーションが同期するたびに 1 回呼び出されます。

現在の同期がアップロードを正常に適用すると、last_upload パラメータにはこの最終アップロードが適用された時刻が含まれます。ブロッキング・ダウンロード確認を使用していて、現在の同期でダウンロード確認が成功すると、last_download 時刻にはこの最終ダウンロードが生成された時刻が含まれます。これは、最終ダウンロード時刻としてダウンロード・スクリプトに渡された値と同じです。

Ultra Light リモートが UL_SYNC_ALL を使用して同期されている場合、このイベントは 'unknown' という名前で 1 回呼び出されます。

世代番号

generation_number パラメータは、特にファイル・ベースのダウンロード用です。

世代番号の出力値は、begin_publication スクリプトから end_publication スクリプトへ渡されます。generation_number の意味は、現在の同期がダウンロード・ファイルを作成するために使用されているか、現在の同期にアップロードが含まれているかによって異なります。

ファイルベースのダウンロードでは、世代番号を使って、ダウンロードの前にアップロードを強制的に行います。世代番号は、ダウンロード・ファイルに保存されます。

参照
SQL の例

同期されるパブリケーションごとに情報を記録する必要がある場合があります。次の例では、ml_add_connection_script を呼び出して、RecordPubEndSync というストアド・プロシージャにイベントを割り当てます。

CALL ml_add_connection_script(
   'version1',
   'end_publication',
   'CALL RecordPubEndSync( 
    {ml s.generation_number}, 
    {ml s.username}, 
    {ml s.publication_name}, 
    {ml s.last_publication_upload}, 
    {ml s.last_publication_download} )' );
Java の例

次の Mobile Link システム・プロシージャ・コールは、スクリプト・バージョン ver1 を同期するときに、endPublication という Java メソッドを end_publication 接続イベント用のスクリプトとして登録します。

CALL ml_add_java_connection_script(
   'ver1',
   'end_publication',
   'ExamplePackage.ExampleClass.endPublication' )

次に示すのは、サンプルの Java メソッド endPublication です。このメソッドは、Mobile Link メッセージ・ログにメッセージを出力します (メッセージを Mobile Link メッセージ・ログに出力すると、開発時には便利ですが、運用サーバのパフォーマンスが遅くなります)。

public String endPublication(
  ianywhere.ml.script.InOutInteger generation_number,
  String user,
  String pub_name,
  Timestamp last_publication_upload,
  Timestamp last_publication_download ) {
  java.lang.System.out.println(
   "Finished synchronizing publication " + pub_name );
  return ( null );
}
.NET の例

次の Mobile Link システム・プロシージャ・コールは、スクリプト・バージョン ver1 を同期するときに、EndPub という .NET メソッドを end_publication 接続イベント用のスクリプトとして登録します。

CALL ml_add_dnet_connection_script( 
  'ver1',
  'end_publication',
  'TestScripts.Test.EndPub'
)

次に示すのは、サンプルの .NET メソッド EndPub です。このメソッドは、Mobile Link メッセージ・ログにメッセージを出力します (メッセージを Mobile Link メッセージ・ログに出力すると、開発時には便利ですが、運用サーバのパフォーマンスが遅くなります)。

public string EndPub(
  ref int generation_number,
  string user,
  string pub_name,
  DateTime last_publication_upload,
  DateTime last_publication_download ) {
  System.Console.Write(
   "Finished synchronizing publication " + pub_name );
  return ( null );
}