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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » Mobile Link - サーバ管理 » Mobile Link サーバ・テクノロジの使用 » 同期の方法

 

強制的な競合解決

強制的な競合解決は、アップロードされたすべてのローに競合があるものとして強制的に処理する特別な方法です。

upload_insert、upload_update、upload_delete スクリプトがすべて未定義の場合、Mobile Link サーバは強制的な競合解決を使用します。この操作モードでは、Mobile Link サーバは、そのテーブルからアップロードされたすべてのローを、upload_old_row_insert スクリプトと upload_new_row_insert スクリプトによって定義された文を使って挿入しようとします。基本的には、アップロードされたすべてのローは競合として処理されます。ストアド・プロシージャまたはスクリプトを作成し、アップロードした値を目的に応じて処理できます。

upload_insert、upload_update、または upload_delete スクリプトがない場合は、通常の競合解決処理は実行されません。この方法の主な使い方は、次の 2 通りです。

  • 任意の競合の検出と解決   自動メカニズムでは、ローの更新時にエラーを検出するだけです。また、それは古い値が統合データベースの現在の値と一致しない場合にだけ行われます。

    upload_old_row_insert スクリプトと upload_new_row_insert スクリプトを使って、アップロードした未加工データを取得し、そのデータが最適になるように処理できます。

  • パフォーマンス   upload_insert、upload_update、upload_delete が定義されていない場合、Mobile Link サーバが通常行う競合検出タスクは実行されません。このタスクには、1 回につき 1 つのローについての統合データベースへの問い合わせが含まれます。これらのスクリプトを定義しない場合は、upload_old_row_insert スクリプトと upload_new_row_insert スクリプトで定義した文を使って、アップロードしたばかりの情報の挿入だけは行ってください。Mobile Link サーバはネットワークを介してローをフェッチしていないので、パフォーマンスが向上します。

参照