Adaptive Server Enterprise を Mobile Link 統合データベースとして動作するよう設定するには、設定プロシージャを実行して、Mobile Link 同期に必要な Mobile Link システム・テーブル、ストアド・プロシージャ、トリガ、ビューを追加する必要があります。次のような方法で実行できます。
install-dir\MobiLink\setup にある syncase.sql 設定スクリプトを実行します。
Sybase Central の Mobile Link プラグインで、[モード] - [管理] を選択し、サーバ・データベースに接続します。データベース名を右クリックし、[Mobile Link システム設定のチェック] を選択します。データベースの設定が必要な場合は、続行のプロンプトが表示されます。
同期モデル作成ウィザードまたは同期モデル展開ウィザードを使用する場合は、サーバ・データベースに接続するとシステム設定がチェックされます。データベースの設定が必要な場合は、続行のプロンプトが表示されます。
設定スクリプトを実行するデータベース・ユーザは、Mobile Link システム・テーブルを更新するパーミッションを持つ唯一のユーザです。Mobile Link アプリケーションを設定するには、このパーミッションが必要です。必要なパーミッションを参照してください。
Mobile Link サーバを統合データベースに接続するために使用される RDBMS ユーザは、Mobile Link システム・テーブル、プロシージャなどを修飾子なしで使用できる必要があります (SELECT * from ml_user など)。Mobile Link サーバのシステム・テーブルを参照してください。
Adaptive Server Enterprise データベースで提供されている ODBC ドライバを使用して、Adaptive Server Enterprise 統合データベース用の ODBC DSN を設定してください。次の項を参照してください。
BLOB サイズ データ・サイズが 32 KB (デフォルト) より大きい BLOB データをダウンロードするには、次の操作を行います。
CHAR カラム Adaptive Server Enterprise では、CHAR データ型は固定長で、文字列の長さに合わせてブランクが埋め込まれています。Mobile Link リモート・データベース (SQL Anywhere または Ultra Light) では、CHAR は VARCHAR と同じで、固定幅に合わせて値にブランクが埋め込まれることはありません。統合データベースで CHAR の代わりに VARCHAR を使用することを強くおすすめします。CHAR を使用する必要がある場合は、mlsrv11 -b コマンド・ライン・オプションを使用すると、同期中に文字列から後続ブランクを削除できます。このオプションは、重複を検出するときに使用する文字列の比較にとって重要です。
詳細については、-b オプションを参照してください。
データ型マッピング カラムのデータ型は、統合データベースとリモート・データベース間で完全に一致する必要があります。Adaptive Server Enterprise データのマッピングを参照してください。
バージョン 11.5 以前に対する特別な注意事項 Adaptive Server Enterprise 11.5 以前のバージョンに 255 バイトを超えるスクリプトを追加する場合は、ml_add_connection_script などの Mobile Link システム・プロシージャを使用できません。長いスクリプトを定義する場合は、Sybase Central を使用するか、直接挿入します。
VARBIT の制限 Mobile Link では、長さ 0 (空) の VARBIT または LONG VARBIT 値と Adaptive Server Enterprise 統合データベースとの同期はサポートされていません。Adaptive Server Enterprise は VARBIT 型をサポートしていないので、これらの型は通常、Adaptive Server Enterprise データベースの VARCHAR または TEXT カラムと同期されます。Adaptive Server Enterprise では、空の文字列値は 1 つのスペースに変換されます。SQL Anywhere の VARBIT カラムではスペースを使用できないので、これらの値をダウンロードしようとすると、リモート・データベースでエラーとなります。
Mobile Link 独立性レベルを参照してください。
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